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メモ用

メモ用

魔法科公式は不誠実、だと思っている。

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前々から感じていた「魔法科の公式は作品やファンに不誠実なのではないか」という不満をここに書きなぐります。
愚痴です。

Twitter公式アカウントでの不真面目さ
魔法科はTwitterに作品専用のアカウントが存在するのだが、存在理由を疑うくらい宣伝が少ない。

魔法科公式Twitter

電撃文庫『魔法科高校の劣等生』 (@dengeki_mahouka) | Twitter
魔法科Twitter公式アカウントのツイートの簡単なまとめはこちら

魔法科高校の劣等生公式ツイッターの歴史ざっくりまとめ - メモ用


 ○文庫の宣伝の減少

 さらに文庫それぞれの宣伝日数だけをまとめた図

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Twitterを始めた数年はまともに発売日の宣伝など告知をしていたが、9巻あたりから徐々に減っていき14巻はなんと5日後である。しかも14巻は事前に発売告知がないばかりかアニメ放映中で注目を集めている時期である。
その後はさらに告知は減り、21巻に到っては映画化(放映約4ヶ月前)が決まったというのに事前告知もなく、編集部からの告知は6日後。
さらに21巻は電撃大王編集部による同日発売のコミカライズの宣伝に先を越される始末。
(ちなみに電撃大王編集部は電撃大王専用のアカウントを持っており、そこでも宣伝をしながら魔法科公式アカウントでも宣伝を発売日間近に(毎回画像つきで紹介、グッズをよく出してくれるし、ブログで宣伝記事を書いたりもしてくれている)キチンとしている唯一まともで有能な存在。もはや電撃大王編集部専用アカウントと化しているレベル。


2014年7月10日(画像はドウルマスターズ1巻の巻末予告)まで巻末に魔法科公式アカウントでラフスケッチ公開とあるが最後のラフスケッチは2011年7月26日であり、約3年近く嘘の告知をしていたとも言える。これ以降の巻の巻末予告にこの記載はなくなっている。

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○イベントの告知がない
電撃文庫には春と秋にイベントがあり、魔法科もステージやグッズ販売があるのだか、編集部が事前告知したことは一度もない。
2013年春の祭典、大電撃文庫展のサイン入り複製原画がもらえるイベント、2013年秋の祭典、などなど行われたがいずれも事後報告ばかり。
2014年春の祭典は3日前に告知しているものの、ステージチケット抽選期間がすでに終了している(一応立ち見スペースで見ることは可能らしかった)。
2017年2月時点で、2017年秋の祭典のステージチケット締め切り2月13日を過ぎていたが公式からの告知は一切ない。(一応電撃文庫専用のアカウントでは告知はしている)

○グッズの告知が少ない
アニメ化以降魔法科のグッズが増えて販売されているが公式アカウントでまともに宣伝されたのはオーディオドラマdvdと石田可奈さん描き下ろしの抱き枕カバーぐらいである。
石田可奈さん描き下ろしの抱き枕カバーは2013年に告知された物の他に、2016年12月29日にカーテン魂さんからコミケc91で販売されたものが存在するが、公式からのそちらの告知は一切なかった。(仕組みはよく分からないが公式ブースではないから?)

←2013年の物  2016年の物→

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バレンタインに石田可奈さんがイラストつきチョコを関係者に送っているらしいが、判明しているのは3回でそのうち1回しか公式で公開されていない。(描いていると判明したのは公式アカウントからではなく、コミカライズ担当関係の別のアカウントからである)

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魔法科のイラストが載った石田可奈さんの画集が2016年6月21日に出ているが告知は一切なし。しかも1月26日→2月23日→3月22日→6月7日→6月21日と4回も延期している。

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(ちなみに電撃大王編集部はアニメの設定資料が載った小冊子やコミカライズ担当デザインのグッズをキチンとこまめに宣伝している。)

 
②原作とズレた表現の多発
原作文と挿絵デザインが合っているかの塩梅は読者視聴者によってかわってくるので、この②はとくに個人的な意見です
○原作と微妙に食い違う挿絵

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石田可奈さんの魔法科のデザインに関するあの記事を読んで - メモ用

matome.naver.jp


○特に目立つメインヒロインのキャラ崩壊
兄を愛し、兄以外に身体を触られるのも嫌だと思っている一途すぎる司波深雪の抱き枕カバーの宣伝文に、「兄の達也ですら見たことがない」という原作表現とズレた表現をしていたりする。

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アニメの描写も。

matome.naver.jp

matome.naver.jp

2014年12月25日発売のゲーム「魔法科高校の劣等生 Out of Order」の特典ドラマCDでは、原作では彼氏がいるキャラに浮気を疑われるような行動をさせていたり、副音声PVでキャラ崩壊ともとれるような発言をさせている。


 ③さすおに(流石ですお兄様)
ネット上で魔法科を指す言葉「さすおに」は元は司波深雪のセリフ「さすがはお兄様です」からきており、アニメの影響で爆発的に知名度が上がった。

 一部で魔法科の略称として使われているが、魔法科アンチ支援wiki用語/さ行 - 魔法科高校の劣等生アンチ支援wiki Wiki*)にも載っている言葉でもあり、

2枚目はニコニコ大百科から

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魔法科は達也が些細なことでも周りからほめられるだけの中身の無いアニメ」「お兄様が無双するだけの内容の無いアニメ」「魔法科はギャグorギャグとしてなら楽しめる」
などという作品を褒める意味合いは薄く、見下す意味合いが強く含まれる言葉である。
ファンや視聴者読者が使うならまだましも公式が使っていいものでは決して無いものだと私は思っている。
上にも書いた兄以外に体を触られるのは嫌だと思っているブラコンの司波深雪抱き枕カバーの宣伝文に、「達也でさえ見たことがないような」(兄以外にデレるというキャラ崩壊)と書いている2013年の時点で、スタッフの魔法科への認識が少しおかしいのでは?と予感していたが、2014年に魔法科アニメ公式アカウントでの(アンチが作るようなコラ)画像配布で嫌な予感が的中する。

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さすがは公式様です……?:アニメ「魔法科高校の劣等生」がフォロワー4万800人突破記念で配布してる画像がちょっとおかしい - ねとらぼ

もちろんファンからは不評だったが、魔法科をギャグとして見下して楽しむ層がアニメで増えたために、反対意見より悪ふざけに乗ってしまうような人達のほうが目立っていた。(私個人的の印象です)
この頃から魔法科公式の魔法科をギャグのように扱い、「さすおに(流石ですお兄様)」を推すようになってくる。


 声優ですらそういう扱いをするのが当たり前のようになり、イベントで声優が「さすがですお兄様」が作品の代名詞とばかりに言ったり書いたりしている。(さすがはお兄様と言わせあったり、生放送で流石ですお兄様と言ったり、サインに書いたり。)

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 「魔法科高校の劣等生」女性キャスト陣が”さすがはお兄様です”を披露 | アニメ!アニメ! http://animeanime.jp/article/2014/10/06/20409.html

 

2015年の「電撃文庫3000タイトル突破大感謝フェア」では(読者からキャッチコピーを応募する企画)、原作を読んで自ら考えたものでなくtwitterで見た感想を参考にして作ったネタのようなキャッチコピーを採用している。(このアカウントの方は、これ以外に魔法科のツイートを全く書いていない)

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公式の影響か、アニメ関係者や大手アニメ配信サービスも「魔法科の代名詞=さすおに」が当たり前のように勧めてくるようになる。

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2017年1月から始まった再放送では2014年にファンから不評だった新たなコラ画像配布を毎週行い、

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さらに恐ろしいことに作品を見下す意味合いが一切無いとは言い切れない(私から見ると面白がって悪ふざけに作ったように感じる)視聴者読者が作った二次創作ゲーム「さすがですお兄様」(うしみつバナナ組 4th)とほぼ同じ仕組みの「さすがです!ボタン」(深雪の“さすがです!”ボタン|劇場版 魔法科高校の劣等生)を公式が発表。もはや地獄。

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その二次創作ゲームと公式のゲームをあわせたコラと公式画像

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さすおに=達也を持ち上げることが魔法科の一番の魅力だと思っているのか、2017年夏に公開の映画のキャッチコピーは「司波達也は伝説となる」である。ちなみにSAOは「これはゲーム、そう思っていた」であり、とがったところは無く作品と内容に合ったもの。

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さらに書くとSAO映画公式サイトが放映前にアニメ内容をシンプルにまとめた動画(簡単なキャラ紹介とストーリー解説)を公開しているなか、魔法科公式は達也の活躍したシーン「だけ」をまとめた動画を公開している。この差。

 

 


「さすおに(流石ですお兄様)」という言葉をマイナスなイメージで使っていないという読者視聴者さんもいるだろうし、ギャグでない作品をギャグとして楽しんだり見下したり悪ふざけに乗ったりする楽しみ方が悪いこととは思いません(かなり正直に言うとやめて欲しい)。
ネット(私の観測地点)では後者の意味合いで使う人達がとても多いし、公式が意見の多い方を採用し視聴者読者の求める推し方をすることは正しいのかもしれません。

「さすおに」が魔法科の魅力のひとつでもある、というのは否定できません。

ですが公式が作品を見下す意味合いを多く含む言葉を作品の代名詞とばかりに多用するのは良くないことだと思うのです。

宣伝が少ないばかりでなく、作品を見下す意味合いが強い言葉を平気で作品の売りとして全面に押し出す魔法科公式スタッフは、魔法科に対して不誠実極まりないと思っています。

魔法科高校の劣等生公式ツイッターの歴史ざっくりまとめ

 

twitter.com

     

2011年

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2012年 

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2013年 

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2014年 

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2015年 

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2016年

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制服の配色まとめ(『魔法科高校の劣等生』)

一高

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二高 

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三高

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四高

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五高

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六高

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七高

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八高

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九高

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『魔法科高校の優等生』森夕先生の黒髪ロングの描きかた変移まとめ(既刊七巻まで)

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森夕先生の黒髪ロング描写がすばらしいのでまとめました。

大好物と公言するだけあって試行錯誤とこだわりがすごい。

先駆者?の水星さんの記事がすばらしいので先に貼っときます。

魔法科高校の優等生』 深雪さんの髪が長く見えるのはなぜ? - 水星さん家 http://mercury-c.hateblo.jp/entry/20121028/1351425446

今週の黒ロン:『魔法科高校の優等生』 - 水星さん家 http://mercury-c.hateblo.jp/entry/20130715/1373890906

 

1話~

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前髪上部に途切れ途切れの輪のように四角っぽいツヤがホワイトで描かれている。後ろ髪にも若干ホワイトのツヤがある。長さは腰くらい。もみあげの長さは後ろ髪とほぼ同じ。前髪と毛先はまっすぐパッツンで黒ベタ。

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髪の束の太さを変えクロスさせて細かな髪の動きを描写している。

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毛先まで黒髪ロングを見せようするコマ割りや配置が多い。正面を向いていても毛先が見えるように後ろ髪を広げている。前髪と後ろ髪の横幅が広めで毛量が多い印象。

初期から黒髪ロングを描きたいという情熱が感じられる。

 

3話~

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長さは変わらず腰くらい。ホワイトのツヤの数が少し減り始め、

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小さいコマでも髪全体見せようと後姿を描くことが増えてくる。

もみあげの長さが後ろ髪と同じだったり若干短くなったり安定しなくなってくる。

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俯瞰やローアングルを駆使し髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

6話~

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若干ホワイトのツヤが戻ってくる。全体的に横幅が狭くなり始め、後ろ髪の広がりが初期と比べて少しだけ抑え気味に。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

 10話~

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髪の長さが肩甲骨あたりまで徐々に短くなるが、髪の横幅がせまくなりより自然なロングヘアに見えるようになり、ホワイトのツヤが洗練され美しさが増してくる。

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毛先まで見えるようにキャラをコマからはみ出させるなど髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

14話~

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頭頂部?の輪郭に沿ってにホワイトが入ることが出始める。コマによってはなかったりあったりするので描き方で試行錯誤していたのかもしれない。

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司波深雪の顔立ちやスタイル描写がこの頃から大人びはじめる相乗効果で、「かわいらしい女の子の黒髪ロング」から「大人びた美しい少女の黒髪ロング」へと進化していくのが伝わる。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

17話~

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このあたりから艶やかな黒髪ロングの表現にトーンも使用するようになる。

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 ホワイトのツヤを大きな見せ場で使用し、他の場面ではホワイトのツヤを控えめにしたりと使い分けが見られる。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

22話~

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髪が伸び始める。後ろ髪だけでなく前髪も毛流を意識しはじめたのかまっすぐではなく少し曲線になり始める。もみあげの長さが胸のあたりで安定しはじめる。

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見せ場では黒髪には見えないような薄めのトーンを使ったりと冒険も伺える。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。(このまず黒髪ロング!って構図ほんと好き)

 

26話~

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前髪の中央辺りから上部をホワイトにする大胆な描写がこのあたりから増えてくる。つむじからの毛流をより細かに描写するためかもしれない。

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ホワイトをトーンに変えたり黒ベタにしたりもしており試行錯誤が伺える。

 

28話~

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初期と似た四角のホワイトのツヤがちょっとだけ出てくる。 

このあたりから他キャラの視点が増え、司波深雪の大きな見せ場以外で黒髪ロング全体を見せる構図の多用が減ってくる。(登場してもバストアップだけだったり毛先まで描かない構図が増えてくる)

 

31話~

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髪がさらに伸び始める。頭身がさらに高くなってきた影響もあってとても長く見える。大きな広がりは抑えられより自然な黒髪ロングに。

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さらに長くなったことで毛先まで見せるのが難しくなったのではと思いきや変わらず見せ場ではしっかり毛先まで魅せている。美しい…。

 

37話~

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このころから黒ベタとトーンを合わせて使うようになってくる。本来色の濃くなる髪の裏側にトーンが使用されていたり、

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前髪と後ろ髪の毛先をトーンにしてカラーでの塗りのように表現していたりと面白い。

 

オマケ、カラーでの描き方

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毛先まで見せようとする構図なのはカラーでも同じ。ハイライトを入れたりぼかしたり毎回塗り方が微妙に違う。毛先を薄くぼかすのは共通。塗りの技術が上がっていくにつれてより美しい黒髪ロングへと進化していっている。青っぽい原作挿絵の配色にとらわれずに黒っぽく塗ろうとしているのが分かる。黒髪ロング設定でありながら黒っぽい配色でないことが多々ある世の中こういった配色は尊ばれるべき。

 

まとめ的な

同じ描き方に留まらず毎話毎話で描き方を変えて試行錯誤し、より良い黒髪ロングを描こうとする情熱が伝わってくる。「魔法科高校の優等生」は黒ロン漫画。

司波深雪は美少女らしくみえる描き分けが必要

司波深雪は「すごい美少女」にみえる描き分けが必要なキャラクターだと主張したいメモ

■理由その1「既刊ほぼ全てに司波深雪の美少女描写が存在する」
2016年現在既刊20巻(ss含む)にほぼ全てに司波深雪がいかに美少女かが描写されている。

stbese.hatenablog.com

唯一8巻のみ本文中にないが、カラーイラスト紹介文に美少女描写が存在する。

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■理由その2「司波深雪がずば抜けた美貌を持つことが物語の伏線になっている」
5巻(p335)に「魔法資質の高い人間ほど骨格が左右対称的になる」という設定がある。『魔法科高校の優等生』五巻では「顔が整っているのは強い魔法師の証」「優秀な魔法師は容姿が良い場合が多い」だとある。

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また、たびたび生身の人間とは思えないと表現される、(5巻171p、5巻231p、5巻335p、7巻298p、10巻170p)

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アニメ雑誌(アニメディア)のインタビューで作者が「人間離れした美少女なのも、パーフェクトな優等生なのも、すべて物語に要求されたもの」と書いており、

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その理由がアニメ後刊行された16巻で
司波深雪は世界を破壊するほど強力な力を持つ達也を抑え込むため、四葉の技術の粋を集めて遺伝子操作で生み出された「完全調整体」であることが判明する。(16巻231p)

つまり15巻までの司波深雪の執拗なまでの美少女描写は16巻への伏線。


 
きちんと描き分けてる優等生と来訪者編コミカライズは原作理解度が高い。

 

 

アニメ『斉木楠雄のψ難』の照橋心美の美少女描写がすばらしい

照橋心美は公式紹介文にあるように美少女設定のあるキャラクターである。

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キャラクター|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

美少女設定のあるキャラクターがいる作品は数え切れないほどに存在するが、この照橋心美のすごいところは美少女らしくみえるような描写がきちんと存在するところである。設定だけは美少女で描き分けされない数多の「設定だけ美少女」とは一線を画する。

 

まず、照橋心美が美少女らしく見えるように他キャラクターと顔の描きわけがされている。

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他の女性キャと違い睫毛描写があり、鼻筋がスラッとしており、アイラインと瞳の距離が近いため大人っぽく見え、瞳のハイライトが多く、ロングヘアで小顔にみせている。

 

デザインでの描き分けだけでなく演出でも美少女に見せている。

たとえば美少女描写の基本のひとつキラキラ輝くエフェクト(オーラ?)がほぼ常に照橋心美には付与されている。

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opではもちろん本編でもほぼ常に光輝かせており、彼女がいかにマブい美少女かはっきりわかるようになっている。

キラキラエフェクトだけで無く背景に花が咲く演出も多用されている。

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またエフェクトだけでなく他キャラに反応させることによって美少女度を高めている。

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彼女の背景には彼女に見とれるモブが描かれたり、彼女に話しかけられた他キャラはほぼ顔を赤らめている。

 

こういったデザインと演出があるため、アニメ一話での照橋心美の「自分で言うのもなんだけど完全に美少女だと思う」「可愛いだけじゃなく優しい完璧な美少女」発言が単なる自意識過剰によるものでなく客観的にみても事実だということが分かるようになっている。また、作中で物事を冷静に客観的に見ている斉木楠雄が「彼女(照橋心美)の言っていることはすべて事実」と言うのも美少女設定である説得力を強くしている。

 

この「設定だけでなくデザインでも演出でも美少女らしくする」試みは希少で、キチンと徹底して描写した斉木楠雄のψ難アニメスタッフに感謝。こういった描写が増えて「設定だけ美少女」が減ることを願う。

 

美少女設定をつけるのならば美少女らしくみえるデザインの描き分けをして欲しい

 

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魔法科高校の劣等生』の司波深雪は「すごい美少女」設定のヒロインである。(参考:魔法科高校の劣等生、司波深雪の美少女描写まとめ(既刊ssまで) - メモ用 http://stbese.hatenablog.com/entry/2016/01/08/130940

司波深雪のほかにも美少女設定のキャラは存在するが、その中でも特に美しいとされるキャラクターである。

が、デザインで見てみると他のヒロインとの美形レベルの描き分けは無く。同じくらいの可愛らしさに見え、設定と矛盾している。(アニメでは描きわけがないどころかエフェクトなど美少女に見せようとする演出すらない)

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(↑どちらも左端が司波深雪)

 

このデザインの傾向は魔法科に限った話ではなく多人数ヒロインが登場する作品でよく見られる現象である。

たとえば最近だと『この美術部には問題がある!』の伊万莉まりあは周りよりも美少女である設定だが、他のヒロインとの顔の美形レベルでの描き分けはない。(モブが反応する演出はある)

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 他『干物妹!うまるちゃん』の土間うまるはすごい美少女設定だが、他の女の子と変わりない容貌のデザインである。(モブの反応やキラキラエフェクトはある)

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(参考:日本のマンガ絵は「可愛くなくても可愛く描く」方向に絵柄を発達させている - Togetterまとめ http://togetter.com/li/472641

 

周りの女の子より美少女である設定をつけていながら何故か設定にあわせたデザインにしていない。

二次元の女の子は「すごい美少女」でも「普通に可愛い女の子」でも同じようにデザインされがち。

なぜこういう傾向がでるのだろう?

おそらく「二次元の女の子はみんな美少女なんだから美形レベルの差は存在しない」「一人を特に美形にすると周りが可愛くなる」と思っている人が多いせいではないかと思う。多人数ヒロイン物が増えた影響で、複数いるヒロインたちには平等に選ばれる権利があって、可愛さも平等でなければならない(だから美形かで顔を描き分けない)。という考えがあるんじゃなかろうか。(設定では美形レベルに差をつけるのになあと思わずにはいられない)

ヒロインはみんな美少女で可愛いほうがいい、というのは私も賛成だしそれが良いと思う。

ただ周りよりも一人のキャラに美少女らしくみえる描きわけをしたからといって、他の女の子キャラたちがブサイクになるわけではないし、一人の美少女キャラのために他のキャラをブサイクにする必要はない。

二次元のデザインは大抵可愛くなるのでまわりよりすごい美少女にみえるデザインにしても不平等にならないと思う。「眼鏡」や「巨乳」のように「容姿が特に良い」というキャラの個性のひとつなんじゃないかと。

キャラの好き嫌いはデザインよりも性格や行動など作中の描かれ方のほうが影響しやすいので、美形レベルは影響しにくいのではとも思う。

 

美少女を描きわけた例はある。

たとえば『屋上姫』の霞上澄花(画像左)は学校1の美少女という設定にふさわしいデザインにされている。サブヒロインの伊集院結子(画像右)は普通の女の子だが可愛らしく描写されており不平等さはない。

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他『魔法科高校生の優等生』の司波深雪は原作設定どおりの美少女描写がされており、他のヒロインもキチンと可愛い。

(参考:絶世の美少女を描く説得力/森夕『魔法科高校の優等生』1巻 - ピアノ・ファイア http://d.hatena.ne.jp/izumino/20121028/p1

魔法科高校の優等生」美形を美形として描いた森夕先生 - アニメ見ながらごろごろしたい (id:taida5656 / @taida5656) http://d.hatena.ne.jp/taida5656/20151222/p1

 

二次元の女の子はみんな「美少女」に見えるデザインなので。「客観的に見てもすごい美少女」を描くことが希少になっている。

私は「美少女らしくデザインされた美少女」が大好きなのでもっと美少女描き分けが広まって欲しい。