アニメ『斉木楠雄のψ難』の照橋心美の美少女描写がすばらしい
照橋心美は公式紹介文にあるように美少女設定のあるキャラクターである。
美少女設定のあるキャラクターがいる作品は数え切れないほどに存在するが、この照橋心美のすごいところは美少女らしくみえるような描写がきちんと存在するところである。設定だけは美少女で描き分けされない数多の「設定だけ美少女」とは一線を画する。
まず、照橋心美が美少女らしく見えるように他キャラクターと顔の描きわけがされている。
他の女性キャと違い睫毛描写があり、鼻筋がスラッとしており、アイラインと瞳の距離が近いため大人っぽく見え、瞳のハイライトが多く、ロングヘアで小顔にみせている。
デザインでの描き分けだけでなく演出でも美少女に見せている。
たとえば美少女描写の基本のひとつキラキラ輝くエフェクト(オーラ?)がほぼ常に照橋心美には付与されている。
opではもちろん本編でもほぼ常に光輝かせており、彼女がいかにマブい美少女かはっきりわかるようになっている。
キラキラエフェクトだけで無く背景に花が咲く演出も多用されている。
またエフェクトだけでなく他キャラに反応させることによって美少女度を高めている。
彼女の背景には彼女に見とれるモブが描かれたり、彼女に話しかけられた他キャラはほぼ顔を赤らめている。
こういったデザインと演出があるため、アニメ一話での照橋心美の「自分で言うのもなんだけど完全に美少女だと思う」「可愛いだけじゃなく優しい完璧な美少女」発言が単なる自意識過剰によるものでなく客観的にみても事実だということが分かるようになっている。また、作中で物事を冷静に客観的に見ている斉木楠雄が「彼女(照橋心美)の言っていることはすべて事実」と言うのも美少女設定である説得力を強くしている。
この「設定だけでなくデザインでも演出でも美少女らしくする」試みは希少で、キチンと徹底して描写した斉木楠雄のψ難アニメスタッフに感謝。こういった描写が増えて「設定だけ美少女」が減ることを願う。