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メモ用

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『魔法科高校の優等生』森夕先生の黒髪ロングの描きかた変移まとめ(既刊七巻まで)

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森夕先生の黒髪ロング描写がすばらしいのでまとめました。

大好物と公言するだけあって試行錯誤とこだわりがすごい。

先駆者?の水星さんの記事がすばらしいので先に貼っときます。

魔法科高校の優等生』 深雪さんの髪が長く見えるのはなぜ? - 水星さん家 http://mercury-c.hateblo.jp/entry/20121028/1351425446

今週の黒ロン:『魔法科高校の優等生』 - 水星さん家 http://mercury-c.hateblo.jp/entry/20130715/1373890906

 

1話~

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前髪上部に途切れ途切れの輪のように四角っぽいツヤがホワイトで描かれている。後ろ髪にも若干ホワイトのツヤがある。長さは腰くらい。もみあげの長さは後ろ髪とほぼ同じ。前髪と毛先はまっすぐパッツンで黒ベタ。

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髪の束の太さを変えクロスさせて細かな髪の動きを描写している。

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毛先まで黒髪ロングを見せようするコマ割りや配置が多い。正面を向いていても毛先が見えるように後ろ髪を広げている。前髪と後ろ髪の横幅が広めで毛量が多い印象。

初期から黒髪ロングを描きたいという情熱が感じられる。

 

3話~

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長さは変わらず腰くらい。ホワイトのツヤの数が少し減り始め、

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小さいコマでも髪全体見せようと後姿を描くことが増えてくる。

もみあげの長さが後ろ髪と同じだったり若干短くなったり安定しなくなってくる。

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俯瞰やローアングルを駆使し髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

6話~

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若干ホワイトのツヤが戻ってくる。全体的に横幅が狭くなり始め、後ろ髪の広がりが初期と比べて少しだけ抑え気味に。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

 10話~

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髪の長さが肩甲骨あたりまで徐々に短くなるが、髪の横幅がせまくなりより自然なロングヘアに見えるようになり、ホワイトのツヤが洗練され美しさが増してくる。

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毛先まで見えるようにキャラをコマからはみ出させるなど髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

14話~

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頭頂部?の輪郭に沿ってにホワイトが入ることが出始める。コマによってはなかったりあったりするので描き方で試行錯誤していたのかもしれない。

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司波深雪の顔立ちやスタイル描写がこの頃から大人びはじめる相乗効果で、「かわいらしい女の子の黒髪ロング」から「大人びた美しい少女の黒髪ロング」へと進化していくのが伝わる。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

17話~

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このあたりから艶やかな黒髪ロングの表現にトーンも使用するようになる。

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 ホワイトのツヤを大きな見せ場で使用し、他の場面ではホワイトのツヤを控えめにしたりと使い分けが見られる。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

22話~

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髪が伸び始める。後ろ髪だけでなく前髪も毛流を意識しはじめたのかまっすぐではなく少し曲線になり始める。もみあげの長さが胸のあたりで安定しはじめる。

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見せ場では黒髪には見えないような薄めのトーンを使ったりと冒険も伺える。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。(このまず黒髪ロング!って構図ほんと好き)

 

26話~

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前髪の中央辺りから上部をホワイトにする大胆な描写がこのあたりから増えてくる。つむじからの毛流をより細かに描写するためかもしれない。

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ホワイトをトーンに変えたり黒ベタにしたりもしており試行錯誤が伺える。

 

28話~

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初期と似た四角のホワイトのツヤがちょっとだけ出てくる。 

このあたりから他キャラの視点が増え、司波深雪の大きな見せ場以外で黒髪ロング全体を見せる構図の多用が減ってくる。(登場してもバストアップだけだったり毛先まで描かない構図が増えてくる)

 

31話~

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髪がさらに伸び始める。頭身がさらに高くなってきた影響もあってとても長く見える。大きな広がりは抑えられより自然な黒髪ロングに。

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さらに長くなったことで毛先まで見せるのが難しくなったのではと思いきや変わらず見せ場ではしっかり毛先まで魅せている。美しい…。

 

37話~

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このころから黒ベタとトーンを合わせて使うようになってくる。本来色の濃くなる髪の裏側にトーンが使用されていたり、

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前髪と後ろ髪の毛先をトーンにしてカラーでの塗りのように表現していたりと面白い。

 

オマケ、カラーでの描き方

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毛先まで見せようとする構図なのはカラーでも同じ。ハイライトを入れたりぼかしたり毎回塗り方が微妙に違う。毛先を薄くぼかすのは共通。塗りの技術が上がっていくにつれてより美しい黒髪ロングへと進化していっている。青っぽい原作挿絵の配色にとらわれずに黒っぽく塗ろうとしているのが分かる。黒髪ロング設定でありながら黒っぽい配色でないことが多々ある世の中こういった配色は尊ばれるべき。

 

まとめ的な

同じ描き方に留まらず毎話毎話で描き方を変えて試行錯誤し、より良い黒髪ロングを描こうとする情熱が伝わってくる。「魔法科高校の優等生」は黒ロン漫画。