魔法科アニメ2期5話感想
サムネ用
脚本:中本宗応(ライトワークス)
絵コンテ:小野学
演出:若林邦甫
作画監督:山地京子、山崎秀樹、橋本明日美、石田可奈、菊池康仁、黒川あゆみ
エフェクト作画監督:梅田貴嗣
アクション作画監督:菊池康仁
総作画監督:石田可奈
絵コンテが一期の監督さんですね
アバン
・2096年1月22日(日曜日)
「10分以内にお願い」「2分で到着見込みです」
原作では幹比古が魔法を使った描写はなかったのでアニオリ…というより補足ですねこれは。精霊魔法?10分を2分に縮めるってすごいですね。
なんで10分以内なのかは、達也のつけた発信機の電波発信時間が10分刻みだから。
・比較
真由美さんは白も似合う…
原作10巻49p「真由美にとっては子供扱いされたみたいで、実に癪なことであった」
コミカライズ「達也君には強制的に話し合いの場を設けられたわけだけど、子供扱いされたみたいでなんだかシャクだわ」
アニメ「達也君のおかげでパラサイトの追跡体制が整ったのはいいんだけど、いいように使われてるみたいでなんだか癪だわ」
このセリフ改変良いと思います。七草&十文字部隊とエリカ達の部隊がそれぞれ勝手にやっていたので足の引っ張り合いをしていたというのはアニメだけでは伝わりにくかったでしょうし、達也が真由美たちを利用しているというのも間違っていない。
・比較
かわいい
・バレンタインの日にハートマークつけてる真由美さんかわいい
Aパート
・受話器のマーク
この時代に受話器って生きてるんですかね?USNAとかは文明回帰してるのでお金持ちは使っていそう。公衆電話は絶滅していそう。ちなみに電球は絶滅してます。
・兄妹の格好はコミカライズ参考。
・比較
ここの深雪さん何気に動きが細かい。是非動画で見て欲しい。ほんの数秒の仕草なのに明らかに作画が丁寧。感謝。髪がフワッとなるとこ好き。
・比較
胸元は原作より隠れてるけど、かわりに肩がよく見える感じに。原作のシースルーだと際どすぎるから止めたんですかね?
原作「雫っ?貴女、なんて格好しているのよ!」
コミカライズ「雫っ?貴女なんて格好してるのよ」
アニメ「雫っ?貴女、なんて格好しているのよ!」
こんなに短いスカートはいておいて深雪さん…人のこと言えますか…?ホットパンツかと思ったらミニスカートでビックリですわよ。
アニメ1期には手をグーにして胸元にもってくる子供っぽい仕草を場違いに無暗にやることが結構あったんですが↓(1期2話(先輩たちという目上の人の前なのに膝に手を置かず子供っぽく兄を見詰めている。礼儀作法を叩き込まれている深雪さんらしくない)と5話(差別撤廃有志同盟の立てこもり確保のシリアスなシーン、兄の後ろに怖がるように立ってる。実力者でそこそこ場慣れしている深雪さんらしくない))、5話のこれは違和感ないですね。友達の前で、照れながら訴えてるシーンなので。正しい使われ方をようやく見れたという感想です…
・達也「本当に凄いな、雫は。それで~」
ここで深雪さんの表情を「酔ってる雫に呆れている」でもなく「達也に褒められて嫉妬している」でもなく「大事な話と判断して神妙な顔つきになる」を選択してくれたスタッフに感謝したい。
1期の頃なら絶対深雪さんにムッとした顔をさせて嫉妬させていただろう。
分かりやすいよう1期の比較載せますね。↓1枚目は1期2話でほのかが達也に話しかけてるシーン(嫉妬した描写は原作にはない)。2枚目は1期5話で達也が壬生先輩に電話かけてるシーン(原作では嫉妬していたが顔には出していない)
1期は深雪さんがやたら嫉妬深くて子供っぽくて…ウッ
・10巻55p「深雪の頭上には大量の疑問符が舞い踊っていた」
コミカライズのようにサッパリワカリマセンの仕草を採用せずに、重要な話なので真剣に話を聞こうとする仕草に変えてきたの、感謝。すげえ。深雪さんがちゃんとしてるよ…1期にはなかったよ…
・比較
映像付いてもくっそ難しい話ですよねこれ。完全に理解できるきがしないわ。科学的知識があればもっと楽しめるんだろうなあココ。
マイクロブラックホール実験で異次元の壁が揺らいで、異次元の情報生命体がこちらの世界にやってきてしまった…くらいの認識でいいよね…?
・比較
「お兄様…」の囁きはアニオリですね。
・2096年1月23日(月)
日付描写細かくて嬉しい。
原作ではこのシーンの前に昨夜の捜索で睡眠不足で机に突っ伏すエリカと、寝不足&先輩たちと無理矢理話し合いの場を設けられた幹比古の恨み言が見られますw
・比較
・ここのエリカかわいい。原作の長めのポニーテールがピョンピョン跳ねるの部分を再現したものと思われ。
・エリカの顔が良い…。5話はエリカの顔が常に良い…。
・かわいい
動かし方が丁寧だ…恥ずかしくてよく動くエリカかわいい。
基本的な仕草はコミカライズに似せているけど、そこに改良を加えて丁寧に動かしているから魅力が増大。
・比較
エリカはニンジンツナポテト、美月は玉子サンド。
幹比古がサンドイッチを入れていたのは原作ではビニール袋でしたが、アニメはコミカライズに合わせて紙袋。
「独り相撲」「ほっとかれちゃってる」このあたりの原作セリフ短縮が上手い。
美月の普段は穏やかだけど芯は強くてハッキリ意見を言えるところ良いですよね。
・ここの赤い膜みたいなのは「偽装解除法陣(アンチステルスフィールド)」。これにより侵入したパラサイトの霊子(プシオン)の隠蔽と想子(サイオン)の偽装が少し揺らいでしまい霊子(プシオン)が漏れ出し、リーナや真由美たちに感知される結果となりました。
・アニメではリーナは廊下を歩いているけど、原作ではクラスメイトとお茶してる途中でした。画像はコミカライズ。
・美月の玉子サンドは原作では床に落ちる前にエリカにキャッチされてますが、アニメでは無情にも床に落ちました。コミカライズではキャッチしてます。
・比較
ここの大量の虫が這うようなカサカサ音が良い。
校則で非常時以外でのCADの携帯は禁止されていますが、幹比古のこれは呪符でCADではないのでセーフ。
原作「柴田さん、眼鏡をかけて」
コミカライズ「霊的波動をカットする結界を張った。もう眼鏡をかけて大丈夫」
アニメ「柴田さん、もう大丈夫だから。眼鏡をかけて」
言い方が優しくなってますね。
・やさしい味わいの牛乳
原作ではエリカが勢いよく立ち上がって椅子がけたたましい音を立てたとありますが、アニメでは牛乳パック握りつぶすに変更されてますね。
・好戦的なエリカ。良い顔。
原作「まずは獲物をとりに行こう」
コミカライズ「まずは獲物(CAD)をとりに行こう」
アニメ「エリカ落ち着いて。まずはCADを取りに行こう」
・ここの幹比古の「それと先輩たちに連絡をしなければ」はアニオリですね。この後のシーンで十文字先輩と合流してることに違和感がなくなりました。エリカの「先輩たちと協力するのは気が向かないけど、意地を張ってはいられない」みたいな表情も良い。丁寧ですね。
かわりに十文字先輩が職員にCAD返却をせまる面白いシーンがカットされちゃったんですけどね。ちょっと見たかったなあ。
・比較
エリカの「美月をシッカリ守りなさいよ」の後の幹比古の「言われるまでもないよ」はアニオリ。幹比古の男前度が上がっている…!
「行こう柴田さん」「…はい!」もアニオリ。
ここで手を強く握り直すの最高すぎ。
・リーナの顔も大人っぽくて良い…
・ここ、以前リーナが白覆面と戦った時に白覆面の想子(サイオン)派パターンを入手していて、そのデータと同じ特徴を持つものがいないかUSNA軍人職員の想子データと照合を取っていて一致したのがミヤだった…というシーン
なんでミヤだと分かったのか分からないって感想を見かけたので解説
・アニメ勢を「なんでいきなり両手に花なんですか?」と困惑させたシーン。
冬なのに屋上にいるのは達也・深雪・ほのかの三人で食堂にいたら両手に花で気まずいから逃げてきたから。ちなみに深雪さんの魔法で寒くない。
女子二人がくっついてるのは、ほのかが達也の腕に抱くつくというアピール(暴挙)にでて、それを見て対抗心を燃やした深雪も腕にくっつく、深雪もほのかも恥ずかしいが止め時が分からなくなって硬直状態だった。という状況。
達也はこれに全く動揺せずパラサイトに思考を巡らせているという…
・深雪さんが精神干渉魔法を使えるので霊子をある程度感知できるのは分かるんですが、達也が霊子を知覚できないのはなぜ何でしょうね。原作読んでもよくわからない部分。
・端末の描写が微妙に違いますね。コミカライズは1期のやつ参考かな。
・話を聞いて察する深雪さん良き。
・比較
・ほのかに声をかけるのはコミカライズ参考。声をかけていない原作、脚しか映ってないコミカライズと比べるとだいぶほのかに優しい印象に。
・ここのほのかはアニオリ。
ここのほのか可哀そう…おいていかれるほのかという印象あるシーンをBパートへの引きに持ってくるために入れたんですかねこのシーン。
Bパート
・原作では兄妹は教室に隠れていますが、アニメはコミカライズに倣って建物の陰ですね。
・比較
・パラサイトの気配を察知できて、白覆面と正面で闘りあってるのにミアの正体に気が付かないし警戒もしないリーナ…彼女の身内への甘さと優しさが見えますね…。
・六枚の短冊。原作通り
トレーラーを囲んで正六角形。原作通り
どこに呪符を貼ったのか細かく描写してるんですよね。5話はこういうどのキャラがどの位置にいるかカメラを引いて見せてるシーンが多くて立ち位置が分かりやすい。
・「これは、結界ですか?}
コミカライズのように大げさに驚いてないの良いですね。
・「実体の移動を阻害する効果はない」を舞う木の葉が結界に入って消える描写で表現してるの面白い。
・比較
・この時原作ではミヤは転んでいましたが、アニメではそのまま走って逃げてますね。
・原作に「ミカエラを突き飛ばし、リーナはその反動で自分も後ろに転がった」とあるが、アニメだとバク転になっててカッコいい。
・10巻95p「側面のスライドスイッチを滑らせると、端末が前後に割れた。その中から現れる、板状の汎用型CAD」とあるが、コミカライズもアニメもそのまま板状CAD出してますね。原作の描写は校内ではCAD携帯が禁止されているので、リーナは携帯端末の中にCADを隠していたってことなんですが、原作通り描写したらテンポ悪くなるし妥当な判断。
・強敵であるリーナを目の前にしても決してミアから視線を外さないエリカ
・ここ原作に「片手突きの体勢」とあったので「片手突き」について調べたんですけど、「遠間から出せるので相手への意外性は抜群だが、打突後の構え直しが難しいので後打ちを受ける危険性のあるリスクの高い技。」
(参考 超実戦向け!!【突きの打ち方と打たせ方】 | 剣道を心から楽しむための情報メディア Kenjoy!!(ケンジョイ)
)
とあり、多少リスクを冒しても「ここで必ずレオの仇をとる」というエリカの殺意の高さと焦燥感が見えますね。
・比較
・ここのシルヴィとの会話は通信機ではなく魔法によるものです。シルヴィが得意とする魔法で、自分の声の空気の振動を相手の耳に再現してメッセージを送るというもの。劇場版で達也も使っています。
・比較
・ミアが手でガードしてるのはコミカライズ参考。
・エリカが笑ってる描写は原作には無いのでコミカライズ参考かな。
・アニメは飛びのいた状態からバク転してますね。かっこいい。にしても戦闘に向かない一校制服よ…
・10巻100p「その声は、トレーラーの陰から聞こえた」
ここでちゃんとトレーラーが画面端に映ってる。
・方に小太刀を乗せるのはコミカライズ参考
・1期の頃から思ってたけど深雪さんの魔法発動時に指を広げて構えるのあんまり好きじゃないんですよね。上品に見える所作の本やサイトに「指は揃えて閉じているほうがいい」と書かれていることが多いので。コミカライズは指の描き方が上品で美しいので一見の価値がありますよ。
・ここ深雪さんが警戒を解かずに構えたままなの良き。
・アニメでは書かれていませんがマクシミリアンの社員がミアを含めて6人来ています。原作ではリーナは彼らのことを心配し無事なことにホッとしています。優しい。画像はコミカライズ。
・10巻102p「構えこそとっていないものの、小太刀を握り直した手は~」とありますが、アニメとコミカライズは構えてますね。
・103p「克人と達也が同時に叫んだ」「達也が深雪を抱え込んで」
「幹比古が美月を両腕に庇って」
「克人が、リーナが、エリカが、体を丸めて防御姿勢を取る」
ここはコミカライズに似せてますね。真っ先に深雪さんを庇う達也よ…。
・比較
リーナはプラズマで電撃を消しています
・ここで幹比古が精霊で電撃を防いでいるのはアニオリ
・よく見ると幹比古たちはトレーラーの陰に逃げてるのが分かる。細かいですね。
・走って逃げてるエリカ。電撃は目で視認できるスピードらしいが、それでも避け続けるエリカの身体能力…。
・エリカの頭上に氷の粒子群を帯電させて守る深雪さん
それぞれ防御方法が違って面白いですね。
・比較
・頬が赤くなってるのアニオリですね。
・「こうですか?」と聞くのはコミカライズ参考
・扇が黒い。対妖魔用のデバイスは黒いのだろうか?
・比較
ここで美月を全く責めない幹比古の優しさ。
・幹比古が「そこだ!」と言っていますがパラサイトの触手?が幹比古に見えたわけではありません。パラサイトの攻撃を受けて出来た結界の穴からパラサイトの触手?の位置を把握しました。
切り祓いカッコいい
・比較
左手なのは原作通り。
ここでパラサイトに有効な攻撃ができなかったエリカの意地が、後の劇場版の「切陰」につながるんですねえ
・寄生の仕方が気持ち悪くて好き。
弱って人間に寄生する元気がないので、意思の無いメイドロボに寄生したんですね。
まとめ
★★★★★
・深雪さん顔の描き方、解釈が私に合っていた。
・顔の描き方やアクションのみならず、何気ない所作まで丁寧だった。とくにエリカ。
・キャラの立ち位置が分かりやすい。物語の構成はほぼ原作通りだったが、アクションやセリフのアレンジが良かった。
・深雪さん比較
石田可奈さんが作画監督で参加していると深雪さんの顔が大人っぽくて、視聴後満足度が高いですね。