魔法科アニメ2期12話感想
サムネ用
脚本:中本宗応
絵コンテ:寺東克己
演出:三宅和男
演出助手:羽迫凱
作画監督:高岡じゅんいち、橋本明日美、山崎秀樹、菊池康仁、島田英明
総作画監督:石田可奈(Aパート)、豆塚隆(アバンとBパート)
原作12巻50p~93pの描写と似ている。
アバン
・初っ端亜夜子ちゃんのベビードール。エロいですね。色が赤なのが良い。足元にアングルくるあたり狙ってる。あとやっぱり亜夜子ちゃん豊満ですね。
・拗てる文弥かわいい。
・会話の内容はだいぶ説明口調でしたね。まあ説明ないと分からないんで仕方ないんですけど。わりと文弥は年の割に任務に割り切っている印象でしたが、正義感が強くて任務に影響してしまう一面もあるんですね。ちょっと意外。
Aパート
・2096年4月7日(土)。入学式前日。
・原作では4月5日の夜の雫の家でのホームパーティでしたが、アニメでは7日にオフショアタワーでに変更になってます。ドレスデザインはホームパーティの挿絵のデザインを改造したものでしょう。この挿絵のドレスが近未来なのに(USNAみたいに文化回帰してるわけでもないのに)中世ふうな広がったスカートのドレスで違和感ありまくりだったのですが、アニメはイブニングドレス風になってますね。これは改良。水波ちゃんのドレスが和服っぽくて首に貝殻付いててかわいいですね。
・にしてもドレスアップした司波深雪(絶世の美少女)がいるのに、モブの誰一人として彼女に見惚れていないのは違和感ありますね。アニメスタッフはやはり美少女描写の演出面に関心が薄いんでしょうか?
・達也のオフショアタワーの解説セリフがナレーションっぽくて、急にナレーション入れる作りにしたのかと勘違いしましたw
・魔法師が道具のように使われて達也は気にならないのか?と視聴前に感想で見かけたんですが、見てみると魔法師用の控室はバーみたいなのもあって豪華な印象ですし、地下シェルターもあって安全面も配慮されているようですし、常に魔法を使わされているわけではないし、あくまで「安全装置」として魔法師が使われているので、むしろ達也にとっては「兵器としてではない魔法師のありかた」の可能性の一つとして好印象か、もしくは高い関心を寄せるシステムなのでは…というのが私の印象です。
じゃあなんでテロ起こるんだろなあと、裏になにか陰謀がありそうです。
・解説に出てきた「めいしんこうか」ってなんだろと調べたら「励振効果」が正解ですかね?聞きなれない単語だ。と思ってたら副監督から「免震効果」と指摘をいただきました。ありがてえ~~
・こんな人の多い場所で葉山さんと会って大丈夫なんですかね?「達也殿」「深雪さま」どころか「叔母様」とまで言ってるし、音声遮断の魔法を使ったとしても読唇術でバレる危険性もある。そもそも四葉筆頭執事である葉山さんが護衛付きとはいえテロが起こる可能性の高い建物に来てるってのもなかなかヤバいのでは???
コミカライズ優等生1巻で、国防軍の暴走した調整体魔法師の情報を渡すために、テロが起こるであろうベイルズタワーに葉山さんが直接来ていたことがありましたが、指紋認証?が必要な厳重なセキュリティのある個室で会話を行っていたので…今回のこれはなかなかガバな気がしますね…
・葉山さんの「老婆心ながらご休養を充分とられたほうが良いかと存じます」って台詞、「ここでテロが起こる可能性が高いから、早く帰ったほうが良い」って暗に言ってるってことですよね。
・水波ちゃんと司波兄妹の初対面…ですが原作では追憶編(8巻)で会っているので初対面ではありません。なんで深雪さんが動揺しているのかアニメ勢にはサッパリだろう…司波兄妹が昔お世話になった、今は亡き優しいお姉さんと水波ちゃんが瓜二つ…とだけ分かっていれば。詳しくは8巻読んでください是非。単体でも読める作りなので。
・水波ちゃんの初出会いを変えるのは作者的にアリなんだ…ってのがちょっとショックでした…。追憶編は今の司波兄妹が再会した複数の人物にたいして過去回想を進めていくって構成で、作者自ら現実の水波と回想の穂波の対比する構成を壊してることになる。
・あと細かいんですが、深雪さんを間近で見た水波ちゃんが緊張することも美しさに見とれることもしてないの違和感すごいです。文庫に載っていない短編「ミストレス」に深雪さんに仕えることになった水波ちゃんの心境が描かれているのですが、深雪さんのあまりの美しさに心奪われ、司波兄妹の絶対的絆に憧れを抱き、深雪さんに仕えるのを心待ちにすると描写されているんですが、アニメではそんな感じは全くしませんね。残念です。
・水波ちゃんの挨拶の後に葉山さんがチラッと達也のほうを見るの意味深ですね。
・亜夜子ちゃんの髪のたなびきが細かい。
・今回黒羽姉弟の作画にかなり気合入ってますよね。この辺の動きとか美しい…
・ここの黒羽姉弟の活躍シーンは原作12巻のものとよく似ていますね。ちなみに原作では敵はUSNAで活動していた人間主義団体のメンバーで、場所は屋形船でした。
・原作12巻85p「ブレスレット型の汎用型CAD」。アニメの亜夜子は赤の装飾品が多いですね。
・擬似瞬間移動。亜夜子の擬似瞬間移動は洗練されていて、原作で文弥を屋形船に飛ばしたときは川面にさざ波すら立てなかったレベルなんですが、アニメのここは風で文弥の髪が動いてますね。文弥を驚かせるためにわざと風の制御をしなかった可能性もあります。
・驚き方が完全に女子www
・原作に無い黒羽姉弟のイチャイチャ増えてて最高なんですが、任務中バレないようにしないといけないのにこんなに騒いでいいのか気になってしまいますね…。
文弥くんは耳が弱い、覚えました。
・今回のアニオリ、当主になれない亜夜子が文弥を当主、または四葉の諜報員として教育していく側面もありましたね。亜夜子ちゃん、この若さで仕事に私情を挟まない冷静さを持っていて有能なんですよね。精神干渉魔法に適性があって恵まれた文弥と違い、自分の適性が分からず悩んだ時期があったからこそ俯瞰的に自分を見ることができるのかもしれません。好き。
・お顔が良い。
・文弥の衣装は挿絵参考ですが、亜夜子の衣装はアニオリですね。挿絵の亜夜子の衣装を魔法科の世界観に合わずダサいと思っていたので、控えめなゴスロリになって嬉しいんですが、四月なのに肩と胸元が露出していて寒そうですね…。
・ちなみに文弥は精神干渉魔法の適性は四葉でも1,2を争うほどで、亜夜子は事象改変の領域範囲なら深雪さんを凌ぐほどです。
・あと名字の「黒羽」は「四葉のクローバー」からきてるそうです。
Bパート
・88p「マットブラックのナックルダスター」
・原作12巻では出ていない「極散(極致拡散)」。指定領域内の任意の気体やエネルギーなどの分布を平均化して識別できなくする魔法。
・「擬似瞬間移動」。ぐるぐる輪のような演出が面白いですね。空気の繭の表現でしょうか。カメラが移動するような演出も面白い。
・この壁の中をのぞくマルチスコープみたいな魔法はなんでしょうか?原作では亜夜子がヘッドマウントディスプレイになっている眼帯で遠視していましたが、これは一体?
・弟に危機が迫った時に「文弥」ではなく偽名の「ヤミちゃん」って呼ぶあたり、心の奥では冷静さを保っているんだなあと感じましたね。
・ここ原作通りの真空チューブの表現があって好き
・わざわざ亜夜子が建物に入って文弥を回収してるので、擬似瞬間移動は飛ばす対象が亜夜子と近い距離にいないとダメみたいですね。知らなかった。
・ここそっくり。
・これ達也がパラサイト拘束してたやつと同じやつですねw
・達也「このサイオン波動は…文弥が誰かと戦っている…」
達也って2キロも離れた位置からサイオン波動感知できたんですか…?イデアから事象改変を辿って遠距離の使用魔法や使用者を感知するのは見たことありますが、サイオン波動から遠距離を感知するのは記憶にないですね…ありましたっけ?達也の精霊の眼はサイオン波動も感知可能?イデアの情報をサイオン情報に変えるのは見たことありますけど…んんん???
・さりげなく「いい手際だ…」って双子褒める達也w達也の双子の評価高いですよね。実際有能。
・達也「敵の正体は…進人類フロント、魔法至上主義の過激派か」
ここも謎なんですが、この敵が進人類フロントの工作員だと一目で分かったのはどうやって…?事前にメンバーの情報を仕入れていたのか…?
・「若じゃなくてお嬢様だろうが」wwwwwwww黒服三人衆面白すぎるwwwww
・亜夜子「ヤミちゃんもさわがないこと。いいですね。」
原作ではここで文弥の女装に関して同情的発言があったのですが、アニメは亜夜子の文弥教育を意識してか、騒いだことを窘める感じに変更されてますね。
・航くんは原作挿絵に似ていますが、北山夫妻は…なんでコミカライズを真似しなかったんでしょうね?スタッフにロリコンはいたけど人妻好きはいなかったんだなって感想見かけましたが、その通りだなと思いました。
・ここすき
・達也「深雪、進人類フロントという団体を知っているか?」
進人類フロントの解説のためというメタを抜きにして、深雪さんにわざわざ知っているかを聞くあたり、達也の深雪さんへの教育が見えて良いいですね。
・モブにしては顔の描きわけが丁寧ですね。女子みんな可愛い。
・最下層に人がいないか魔法を使っているこの人が、真夜の言っていたエクストラですかね?にしても今回出てきた魔法師、透視能力持ち多くないですか?結構ありふれた能力なんでしょうか?
・深雪さんの姿勢が淑女っぽくないですね。脚も開いてるし。雫のほうがお嬢様っぽい。
・Aパートもでしたが。今回たくさんモブが出てるのに描き方が丁寧ですごいですね。
・しかし女性が倒れたのにそばにいる男性どことか誰も彼女を心配しないのは怖い…。
・テロリストの発言に丁寧に突っ込みを入れる達也が面白いwwwしかし達也の言っていることが本当ならテロの裏になにかあるかも…と推測できますね。
まとめ
★★★☆☆
・これはもう来訪者編ではなくダブルセブン編では…?
・AパートとBパートで総作画監督が違ったが、一話のように劇的に作画が変わることがなく安定していたのは良かった。というか1話からこうしてほしかった。
・衣装のアレンジは良い。が一部のデザイン変更が微妙。
・黒羽姉弟の描写が良い。教育描写入れたのは良い判断だと思う。
・説明口調を増やして視聴者が理解しやすいようにする苦労が見える。
・原作と矛盾する描写は残念であるし、見たことのない魔法描写があり作者の解説が切に欲しい。
黒羽姉弟の活躍がアニメで見られてうれしいが、原作と矛盾が生じ始めていて素直に楽しめない傾向にある。アニオリ入れるなら来訪者編そのままやっていたほうが良かったのではと思ってしまう。今のところ・あと1話でどうまとめてくるか…
・深雪さんまとめ