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アニメ魔法科高校の優等生の愚痴

魔法科高校の優等生のアニメの深雪さんがひどかったので、愚痴を書きます。

 

・Aパート

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開幕早々発情しているように見える下品なお色気シーンが来て気分が悪くなりました。個人的意見ですが、魔法科は硬派な作品ですし、肌の露出を控えるのが一般的な世界観で貞淑な女性が多いので、こういう視聴者を集めるためだけの無意味で下品なお色気は不似合いだと思っています。(OPのほのかの露骨な乳揺れも不快でした)

 

 

・「今日も私を見てくださらない…春から高校生なのにまだ子ども扱いなのですね。」「少しは成長していると思うのですが…もうすぐ私の…」

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このモノローグは優等生原作にはありません。

優等生アニメの深雪さんは優等生原作よりも欲張りで子供っぽくて落ち着きのない女の子にされていてすごく残念です。女として見て欲しいと思うのはまだいいとして、誕生日に何かしてほしいとまで考えているのはあまりにも深雪さんにしては図々しくて解釈違いです。

というか達也も言ってますけど、司波兄妹がお互いの誕生日を忘れるなんてありえないので、こういうやりとりが生まれてるのも解釈違いですね。この二人なら当然のようにプレゼントを用意する前提で話をするでしょう。言葉が無くてもお互いの考えていることが分かるくらい仲良しなことから『血の繋がった夫婦』とファンに呼ばれているくらいなのですから。

 

 

・「私は…お兄様がくださるものでしたらなんでも…」

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モジモジして発情した顔をして下品ですね。達也と二人でショッピングなんて何回も経験しているでしょうに、こんなに言いどもっているのが謎なんですよね。達也に「それじゃあいつもと同じだろう」(優等生原作のセリフ)と言われるくらいなので、司波兄妹が二人でデートまがいのお出かけをするのは普通です。アニメは解釈違い。ただ頬を赤らめたエロい顔を出したかっただけなのでは?と邪推もしたくなります。

 

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対して優等生原作ではCAD調整シーンではなく制服姿です。深雪さんの中学時代の制服は3種類あり、優等生での制服は上下白色のセーラー服で高級感と清楚なイメージを与えています。

誕生日は兄と二人で過ごしたいと言うシーンではアニメとは違い姿勢もまっすぐで落ち着いていて、「誕生日に兄と過ごせる、それだけでとても嬉しい。それ以上は望まない」という謙虚さと兄への静かな愛が垣間見えます。優等生の評価が高いのはこういう司波深雪の理解度の高さゆえなのです。アニメはちっとも分かってないみたいですが。

 

・このお顔はとても良いのですが(この顔が綺麗な深雪さんのピーク)

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すぐさまピョンピョン跳ねてて淑女さが急降下してますね。嬉しいのは分かるんですが。解釈違いです

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あと司波深雪ほどの美少女が駆け回ってピョンピョン跳ねてたり頬を赤らめてるのに、街中のモブが誰一人深雪さんを見ていないのは違和感があります。

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・「私は、お兄様と一緒ならどこでも……」(間13秒)「どうした?」「なっなんでもありません!」

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もっとも敬愛する兄との会話(しかも兄が自分を想っての質問)だというのに、自分が兄と恋人のように腕を組みたい欲望にかられ、受け答えを疎かにするという謎改悪。最後の顔にも淑女さがない(そもそも深雪さんは表情豊かなキャラではない)。解釈違いです。 

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優等生原作では達也との会話を切ったりしていません。

 

 

・「同い年だけど、それは今日からお兄様の誕生日までの約1か月だけ。」「これ以上のことを望むのはわがままでしょうか…」

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兄と過ごせるのなら「それ以上に望むことはなかった」と思う優等生原作にたいし、アニメではそれ以上を望んでいるという改変。慎ましさがなくなっている。解釈違い。

あと微妙に会話の流れがおかしいですね。自分たちが年子であることの解説の後に「それ以上のこと」とは?何を指す?流れで「兄妹以上になりたい」という文脈は分かりますが。

 

・水着試着シーン

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ポーズは同じなのですが、優等生原作が兄の見ていない試着室の鏡の前でどう見えるかポーズを変えて試行錯誤しているのに対し、アニメでは前かがみになって胸を寄せあげたりして兄に色っぽく見えるようにポーズを決めている…と違いがあります。同じポーズなのに誰に向けてポーズしているかでここまで品が変わるものかと…エロ重視でいきたいスタッフの拘りを感じます。私とは解釈違いですが。

あとやたら声の演技も上ずっているとういうか落ち着きがないんですよね。「…え?失礼しました💦」のあたりとか間抜けっぽくて…。というかこのシーンで深雪さんが謝る要素一つもないんですよね。勝手にギャラリーが騒ぎ出したので。優等生原作にはこのセリフはありません。このセリフの追加のせいで深雪さんが兄にエロい恰好を見せたいばかりに周りを考えない幼稚な女の子みたいなイメージ付きやすくなっちゃうじゃん…と思ったり。私には改悪ですね。

 

・「私とお兄様が恋人同士に見えるということ?!」

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この顔下品すぎる。「にへにへ」みたいな文字が付きそう。淑女なのにね…吐き気がしました。

 

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もちろん優等生原作ではそんな顔させてません。アニメのように大げさに表情も仕草も動かさず、「ほわ…」とじんわり顔が赤くなっていく様子が表には出せない嬉しさがにじみ出ててる感じがして可愛いですよね。なぜこれを参考にしなかったのか。

あとアニメでのこのシーンの「ぷ~~~~ん」みたいなアホっぽいBGMもすごく品性を下げていますね。

 

・達也に見つめられてキスされるのかと勘違いした深雪さん

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顔の作画…どうしたよ…もありますが、優等生原作にはキスされると勘違いするシーンはありません。優等生原作で「兄に見つめられて恥ずかしくなり、赤らめた顔を隠すように慎ましくすこし俯ぎがちになる」と上品に描かれているのに、アニメではなぜか街中で急に兄がキスをしてくると勘違いをするという間抜けな女の子に改悪されています。そんなに深雪さんを周りの見えていないアホの娘として描きたいのか…。

 

あと細かいんですが、この後のシーンの達也に髪飾りが似合うか鏡を勧められたところで、達也の会話を遮るように口を挟んできてる深雪さんも解釈違いでした。始終落ち着きがないようで嫌。優等生原作ではもちろん口を挟んでいません。

 

・Bパート

・「魔法による放火、幼子への攻撃、そして…よくも…よくも…お兄様からいただいた髪飾りを…!」

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優等生原作ではここで子供は出てきませんし、髪飾りも柱の裏に置いてきているので持ってきていません。アニメ的に見映えが出るように改変したのでしょうが、子供の追加はまだしも髪飾りのくだりの追加は少々深雪さんの行動の意味や真意が変わってくるなと思いました。

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「魔法師が兵器としてではなく、人として生きられるように」という理想をもとに司波深雪は行動しています。兄や親しい人が兵器利用でつらい目にあってきているのを彼女は見てきています。発火魔法を使った犯人の魔法師も魔法師が兵器として使われている世界の犠牲者であり、司波深雪にとってはただの犯罪者ではないのです。

ゆえに優等生原作での司波深雪は犯人を憐れんでいますし、達也に倒された後も死んでいないか心配すらしています。同情的です。

ですがアニメでは無差別に火事を起こすどころか大事な兄からもらった大事な髪飾りを燃やされた「怒り」がピックアップされて描かれてしまっています。これでは周りに認められない「怒り」で放火を起こした犯人と大差がなくなってしまいます。司波深雪の「信念」ではなく「私情」が表に出てきてしまっており、司波深雪の行動の真意からブレてしまっていると思います。改悪。

 

あと細かいんですが、深雪さんが広域に領域干渉してるのに深雪さんの手元にある髪飾りに火が付くのはおかしいんですよね…火が付いた時点で事象干渉が成立しているわけで…演出のためとはいえ…優等生原作では一切火はついていません。

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・「心配するな。叔母上のことなら大丈夫だ~~~葉山さんもそのために来ている」「そ…そうですか…」

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司波深雪にとって四葉家は絶対に逆らえない存在であり、畏怖の対象です。四葉家に兄が借りを作ることはできる限り避けたいのです。なのに達也から大丈夫だと説明されたとはいえあんまり申し訳なさそうな顔で「そうですか…」の一言で謝罪もなしに済ませているのが違和感ありました。

 

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優等生原作ではそれを理解しているので、手が震え涙が出るほど危機感と申し訳なさを見せ、大丈夫と分かれば体の力が抜けるほど安堵させています。

アニメの描き方では兄に迷惑行為を働いたことを反省しないどころか、そのあと追加された達也の慰めセリフも相まって、私情で動いてやらかした子供を保護者が甘やかして宥めているように見えて、良い追加には思えませんでした。

 

 

1話内でこんなに顔が違うのも凄いですよね。この令和の時代に。作画監督が仕事してないのか…予算がないのか…

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あとこの発情顔、下品なのでやめて欲しいですね。やめて欲しいといっても最後までこの路線なのでしょうが…

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最後に原作小説の司波深雪の美少女描写まとめ(魔法科高校の劣等生司波深雪の美少女描写まとめ(既刊32巻まで) - メモ用 https://stbese.hatenablog.com/entry/2016/01/08/130940

と来訪者編アニメの深雪さんを貼っておきますね。