魔法科原作を読んでみたいけど全部集めるのはしんどい…という人向けの、独断と偏見による紹介
アニメ2期やるし完結するから原作買ってみたいけど、全巻買うのはちょっと…という人もいると勝手に想定して、独断と偏見で超簡単に買っておいたほうがいい巻を紹介します。
1巻~8巻
1巻~4巻、6巻~7巻はアニメでやった部分。
8巻までは物語の序章。購入推奨。とくに8巻は大事。
★★★★★
9巻~11巻「来訪者編」
アニメ2期範囲内。劇場版で登場したリーナの初登場はここ。
購入推奨。長いので9巻と11巻だけでも話は分かる。
★★★★★
12巻「ダブルセブン編」
ここから2年度の部。
ナンバーズの七宝や七草の双子が新キャラとして登場するが、後半に活躍するわけではない(とくに七宝)ので重要度は薄い。
反魔法主義者を利用して四葉を弱体化させようと七草父が画策したりと、今後のフラグ構築回といった感じ。一年度のようにテロリストが来たりすることもなくぶっちゃけ地味。買わなくてもいい。
★☆☆☆☆
13巻「スティープルチェース編」
2年度の九校戦編。競技内容の変更で波乱の予感…だが達也は大会の暗躍の阻止に奔走するので大会はほぼダイジェスト。サブキャラたちの活躍はこの後に出ているSS巻に載っているので購入するならそちらとセットがおすすめ。
九島閣下が来訪者編で出てきたパラサイトを利用して軍事兵器を開発、その実験に九校戦の生徒を利用しようと画策したってことだけはちょっと重要。
内容は薄いので読まなくてもいい。
★☆☆☆☆
14巻、15巻「古都内乱編」
ラスボス九島光宣の初登場。
2年度の論文コンペの時期の話だが論文コンペの話はとくに重要でもないし、出てくるのは最後のほうという…。
周公瑾をめぐって司波兄妹と七草と一条と光宣が古都を駆け回る話。
周公瑾が光宣を乗っ取ろうとして逆に取り込まれたということが分かればお話し的には問題ないかも。
ラスボス初登場巻なので購入推奨だが、15巻だけでもよいと思う。
★★★☆☆
16巻「四葉継承編」
司波兄妹の出生の秘密や四葉真夜の狂気がわかる8巻に並ぶ重要な巻。購入推奨。
★★★★★
17巻~19巻「師族会議編」
序盤は四葉バレと周囲の反応、中盤以降は十師族が協力してヘイグ討伐。
個人的に「達也は強力な力を持っているが、ただその力を使って敵を殲滅するだけではダメな時がある」というのが分かる、ただ主人公が強いだけでは済まないという部分が印象深い巻。
購入推奨だが三冊と長いので重要内容のある19巻だけ買うのもアリ。
★★★★☆
「ss」
13巻「スティープルチェース編」の補足の短編集。13巻が裏ならばこちらは表の話。
購入の必要性は薄いがサブキャラの活躍が好きなら購入推奨。
★☆☆☆☆
20巻「南海騒擾編」
横浜騒乱編では敵であった呂剛虎と陳祥山と一時的に協力したり、上級生のサブキャラたちの活躍が見られたりと個人的に好きな巻。物語的にはあまり重要な巻ではない。
★★☆☆☆
21巻、22巻「動乱の序章編」
ここから三年度の部。
動乱の序章というサブタイトルにあるように、新ソ連の戦略級魔法が使われたり反魔法主義者への対策が必要に迫られたりと国内国外問わずキナ臭くなってくる。
このへんから31巻への長~いフラグ構築が始まるので、細かい話は興味ない方はこの巻を買って30巻まで購入しなくても問題ない気がする。この後似たような話が連続する(それが魔法科の特徴でもあるが…地味な印象を与えている要因の一つ)。
とはいうもののこれからの物語の伏線が盛りだくさんな巻なので購入して損はない。
新入生の三矢詩奈と矢車侍郎の関係とエリカの内心描写がおもしろいので一読の価値あり。
★★★★☆
23巻「孤立編」
達也が世界にトーラスシルバーだとバレて、追い詰められていく。
達也が危険すぎるから魔法の平和利用を理由に長期間宇宙に追放するという「ディオーネ―計画」をめぐるお話。周りから孤立する中での友情の話が良い。主人公の状況が悪化していくので読んでいて窮屈に感じる人もいるかもしれない…。十文字先輩と決闘するので興味がある人にはオススメ。
購入推奨。
★★★★☆
24巻、25巻「エスケープ編」
各国の魔法師たちが動き出し、さらに再びパラサイトが発生。リーナ再登場。
入学編からほのめかしていた達也の「兵器としての魔法師の解放」の道の答えのひとつ、「ESCAPES計画」発表回。
水波の扱いに関して達也と光宣が敵対。ここからなが~~い光宣との追いかけっこが始まる(あんまし面白くはない)。
あと十三束くんが好きな人は読まないほうがいいかも…。
購入の必要性は高くない。
★★★☆☆
26巻「インベーション編」
インベーションは侵略や侵入という意味。リーナがほぼ味方化。表紙にリーナがいるがそんなに活躍してない、達也がパラサイト撃退のヒントを得る。光宣との戦いとパラサイトと化したスターズとの戦いがメイン。 バトルは多め。
光宣のラスボスとしての実績を積ませる巻だが正直微妙。
★☆☆☆☆
27巻「急転編」
急転編というサブタイのわりに話は進んでいないような…?あっちこっちで問題が起こって対処していくが…な巻。14人目の戦略級魔法師の誕生。微妙。
★☆☆☆☆
28巻29巻「追跡編」
ここまで分量を費やす内容なのか?話進んでなくない?光宣と水波の話はいつまで続くの?な巻。追跡編というサブタイ通り追跡するだけで終わり解決してない。
見どころを挙げるならパラサイトを倒せる新魔法の完成と達也と九重八雲の師弟対決。
読まなくても問題ない。
★☆☆☆☆
30巻「奪還編」
「この第三十巻では脇役として大勢の新キャラが登場しました。ですが、不安になる必要はありません。シリーズ完結まで読み通すのに不自由はありませんから。ただアメリカに達也と深雪の力強い味方ができて、インドの世界的に有名な学者が「魔法師という種族」の自治を提唱したいうことだけ押さえておけば大丈夫です。」(この巻の作者のあとがき)
だそうです。
★★☆☆☆
30巻あとがきの作者曰く、『横浜騒乱編』のラストに書かれていた「魔法師という種族の、栄光と苦難の歴史の、真の始まりの日であった」という伏線が23巻を経て30巻で(ssを除く)ようやく回収が始まったことになるそうで…。(伏線は高校生のうちには完全回収されないらしいです)
26~30巻はほぼ内容が同じ。リーナの味方化、佐伯少将の画策、パラサイト感染したUSNA軍人との戦い、水波を連れ去った光宣との追いかけっこ、ベゾブラゾフ(新ソ連の戦略級魔法師)の復讐の繰り返し。地味。ぶっちゃけ購入しなくてもいい。
31巻「未来編」
前5冊…いや21巻ぐらいからのフラグ回収回。在庫一斉処分セール。この巻があればだいたいわかる。購入推奨。とはいいつつ26~30巻を読んでいないとわからない部分は多いし、この巻の読みごたえはいままで読んできたからこそのものなので…順で読んでほしさはある…。
★★★★★
※読まなくてもいい余談
アニメから魔法科に入った人の多くは「達也tueee」「さすおに」を楽しみにして原作を買ってみるのだと思うのですが、魔法科は後半になるにつれ一年生編のようにただ勝てばいいだけでは済まなくなったり、司波兄妹が周りにどんどん縛られていくので爽快感を求める人には一年生編で読むのをやめておくべきかなあとちょっと思います。