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アニメ版魔法科高校の原作との違いまとめ~横浜騒乱編~

 2020年9月でNEVERまとめがなくなってしまうそうで…原作とのまとめ記事も消えてしまうのはショックですね…。このまとめ記事の引用もとは私の発言がメインになってますが、まとめたのは私ではありません。雑誌でのインタビューを追加したりわかりやすく記事にまとめてくださったyamahenさんにはこの場をお借りして感謝を申し上げます。matome.naver.jp

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実は入学編と九校戦編の比較ツイートのあとに横浜騒乱編も比較ツイートしてたので、せっかくなのでセルフでまとめてみようかなと、そんなメモ記事。

 ちなみにこのエプロン、森先生と依河先生が描いてる↓

 横浜騒乱編はコミカライズ版を持ってなかったので比較が微妙なんですよね…。あと今見ると比較ってより要望が多い。

 

魔法科原作を読んでみたいけど全部集めるのはしんどい…という人向けの、独断と偏見による紹介

  アニメ2期やるし完結するから原作買ってみたいけど、全巻買うのはちょっと…という人もいると勝手に想定して、独断と偏見で超簡単に買っておいたほうがいい巻を紹介します。
1巻~8巻
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1巻~4巻、6巻~7巻はアニメでやった部分。
8巻までは物語の序章。購入推奨。とくに8巻は大事。

★★★★★

 

9巻~11巻「来訪者編」

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 アニメ2期範囲内。劇場版で登場したリーナの初登場はここ。
購入推奨。長いので9巻と11巻だけでも話は分かる。

 ★★★★★

 

12巻「ダブルセブン編」

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 ここから2年度の部。
ナンバーズの七宝や七草の双子が新キャラとして登場するが、後半に活躍するわけではない(とくに七宝)ので重要度は薄い。
反魔法主義者を利用して四葉を弱体化させようと七草父が画策したりと、今後のフラグ構築回といった感じ。一年度のようにテロリストが来たりすることもなくぶっちゃけ地味。買わなくてもいい。

★☆☆☆☆ 

 

13巻「スティープルチェース編」

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2年度の九校戦編。競技内容の変更で波乱の予感…だが達也は大会の暗躍の阻止に奔走するので大会はほぼダイジェスト。サブキャラたちの活躍はこの後に出ているSS巻に載っているので購入するならそちらとセットがおすすめ。
九島閣下が来訪者編で出てきたパラサイトを利用して軍事兵器を開発、その実験に九校戦の生徒を利用しようと画策したってことだけはちょっと重要。
内容は薄いので読まなくてもいい。

★☆☆☆☆ 

 

 14巻、15巻「古都内乱編」

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 ラスボス九島光宣の初登場。
2年度の論文コンペの時期の話だが論文コンペの話はとくに重要でもないし、出てくるのは最後のほうという…。
周公瑾をめぐって司波兄妹と七草と一条と光宣が古都を駆け回る話。
周公瑾が光宣を乗っ取ろうとして逆に取り込まれたということが分かればお話し的には問題ないかも。
ラスボス初登場巻なので購入推奨だが、15巻だけでもよいと思う。

★★★☆☆ 

 

 16巻「四葉継承編」

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 司波兄妹の出生の秘密や四葉真夜の狂気がわかる8巻に並ぶ重要な巻。購入推奨。

★★★★★ 

 

 17巻~19巻「師族会議編」

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序盤は四葉バレと周囲の反応、中盤以降は十師族が協力してヘイグ討伐。
個人的に「達也は強力な力を持っているが、ただその力を使って敵を殲滅するだけではダメな時がある」というのが分かる、ただ主人公が強いだけでは済まないという部分が印象深い巻。
購入推奨だが三冊と長いので重要内容のある19巻だけ買うのもアリ。

★★★★☆ 

 

「ss」

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 13巻「スティープルチェース編」の補足の短編集。13巻が裏ならばこちらは表の話。
購入の必要性は薄いがサブキャラの活躍が好きなら購入推奨。

★☆☆☆☆ 

 

 20巻「南海騒擾編」

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 横浜騒乱編では敵であった呂剛虎と陳祥山と一時的に協力したり、上級生のサブキャラたちの活躍が見られたりと個人的に好きな巻。物語的にはあまり重要な巻ではない。

★★☆☆☆ 

 

21巻、22巻「動乱の序章編」

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ここから三年度の部。

動乱の序章というサブタイトルにあるように、新ソ連の戦略級魔法が使われたり反魔法主義者への対策が必要に迫られたりと国内国外問わずキナ臭くなってくる。

このへんから31巻への長~いフラグ構築が始まるので、細かい話は興味ない方はこの巻を買って30巻まで購入しなくても問題ない気がする。この後似たような話が連続する(それが魔法科の特徴でもあるが…地味な印象を与えている要因の一つ)。

とはいうもののこれからの物語の伏線が盛りだくさんな巻なので購入して損はない。

新入生の三矢詩奈と矢車侍郎の関係とエリカの内心描写がおもしろいので一読の価値あり。

★★★★☆

 

23巻「孤立編」

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達也が世界にトーラスシルバーだとバレて、追い詰められていく。

達也が危険すぎるから魔法の平和利用を理由に長期間宇宙に追放するという「ディオーネ―計画」をめぐるお話。周りから孤立する中での友情の話が良い。主人公の状況が悪化していくので読んでいて窮屈に感じる人もいるかもしれない…。十文字先輩と決闘するので興味がある人にはオススメ。

購入推奨。

★★★★☆ 

 

 24巻、25巻「エスケープ編」

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各国の魔法師たちが動き出し、さらに再びパラサイトが発生。リーナ再登場。

 入学編からほのめかしていた達也の「兵器としての魔法師の解放」の道の答えのひとつ、「ESCAPES計画」発表回。

水波の扱いに関して達也と光宣が敵対。ここからなが~~い光宣との追いかけっこが始まる(あんまし面白くはない)。

あと十三束くんが好きな人は読まないほうがいいかも…。

 購入の必要性は高くない。

★★★☆☆ 

 

26巻「インベーション編」

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インベーションは侵略や侵入という意味。リーナがほぼ味方化。表紙にリーナがいるがそんなに活躍してない、達也がパラサイト撃退のヒントを得る。光宣との戦いとパラサイトと化したスターズとの戦いがメイン。 バトルは多め。

光宣のラスボスとしての実績を積ませる巻だが正直微妙。

★☆☆☆☆

 

27巻「急転編」

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急転編というサブタイのわりに話は進んでいないような…?あっちこっちで問題が起こって対処していくが…な巻。14人目の戦略級魔法師の誕生。微妙。

★☆☆☆☆

 

28巻29巻「追跡編」

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ここまで分量を費やす内容なのか?話進んでなくない?光宣と水波の話はいつまで続くの?な巻。追跡編というサブタイ通り追跡するだけで終わり解決してない。

見どころを挙げるならパラサイトを倒せる新魔法の完成と達也と九重八雲の師弟対決。

読まなくても問題ない。

★☆☆☆☆

 

30巻「奪還編」

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「この第三十巻では脇役として大勢の新キャラが登場しました。ですが、不安になる必要はありません。シリーズ完結まで読み通すのに不自由はありませんから。ただアメリカに達也と深雪の力強い味方ができて、インドの世界的に有名な学者が「魔法師という種族」の自治を提唱したいうことだけ押さえておけば大丈夫です。」(この巻の作者のあとがき)

だそうです。

★★☆☆☆

30巻あとがきの作者曰く、『横浜騒乱編』のラストに書かれていた「魔法師という種族の、栄光と苦難の歴史の、真の始まりの日であった」という伏線が23巻を経て30巻で(ssを除く)ようやく回収が始まったことになるそうで…。(伏線は高校生のうちには完全回収されないらしいです)

 

26~30巻はほぼ内容が同じ。リーナの味方化、佐伯少将の画策、パラサイト感染したUSNA軍人との戦い、水波を連れ去った光宣との追いかけっこ、ベゾブラゾフ(新ソ連の戦略級魔法師)の復讐の繰り返し。地味。ぶっちゃけ購入しなくてもいい。

 

 31巻「未来編」

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 前5冊…いや21巻ぐらいからのフラグ回収回。在庫一斉処分セール。この巻があればだいたいわかる。購入推奨。とはいいつつ26~30巻を読んでいないとわからない部分は多いし、この巻の読みごたえはいままで読んできたからこそのものなので…順で読んでほしさはある…。

★★★★★

 

※読まなくてもいい余談

アニメから魔法科に入った人の多くは「達也tueee」「さすおに」を楽しみにして原作を買ってみるのだと思うのですが、魔法科は後半になるにつれ一年生編のようにただ勝てばいいだけでは済まなくなったり、司波兄妹が周りにどんどん縛られていくので爽快感を求める人には一年生編で読むのをやめておくべきかなあとちょっと思います。

魔法科公式は不誠実、だと思っている。

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前々から感じていた「魔法科の公式は作品やファンに不誠実なのではないか」という不満をここに書きなぐります。
愚痴です。

Twitter公式アカウントでの不真面目さ
魔法科はTwitterに作品専用のアカウントが存在するのだが、存在理由を疑うくらい宣伝が少ない。

魔法科公式Twitter

電撃文庫『魔法科高校の劣等生』 (@dengeki_mahouka) | Twitter
魔法科Twitter公式アカウントのツイートの簡単なまとめはこちら

魔法科高校の劣等生公式ツイッターの歴史ざっくりまとめ - メモ用


 文庫の宣伝の減少

 さらに文庫それぞれの宣伝日数だけをまとめた図

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Twitterを始めた数年はまともに発売日の宣伝など告知をしていたが、9巻あたりから徐々に減っていき14巻はなんと5日後である。しかも14巻は事前に発売告知がないばかりかアニメ放映中で注目を集めている時期である。
その後はさらに告知は減り、21巻に到っては映画化(放映約4ヶ月前)が決まったというのに事前告知もなく、編集部からの告知は6日後。
さらに21巻は電撃大王編集部による同日発売のコミカライズの宣伝に先を越される始末。
(ちなみに電撃大王編集部は電撃大王専用のアカウントを持っており、そこでも宣伝をしながら魔法科公式アカウントでも宣伝を発売日間近に(毎回画像つきで紹介、グッズをよく出してくれるし、ブログで宣伝記事を書いたりもしてくれている)キチンとしている唯一まともで有能な存在。もはや電撃大王編集部専用アカウントと化しているレベル。


2014年7月10日(画像はドウルマスターズ1巻の巻末予告)まで巻末に魔法科公式アカウントでラフスケッチ公開とあるが最後のラフスケッチは2011年7月26日であり、約3年近く嘘の告知をしていたとも言える。これ以降の巻の巻末予告にこの記載はなくなっている。

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○イベントの告知がない
電撃文庫には春と秋にイベントがあり、魔法科もステージやグッズ販売があるのだが、編集部が事前告知したことは一度もない。
2013年春の祭典、大電撃文庫展のサイン入り複製原画がもらえるイベント、2013年秋の祭典、などなど行われたがいずれも事後報告ばかり。
2014年春の祭典は3日前に告知しているものの、ステージチケット抽選期間がすでに終了している(一応立ち見スペースで見ることは可能らしかった)。
2017年2月時点で、2017年秋の祭典のステージチケット締め切り2月13日を過ぎていたが公式からの告知は一切ない。(一応電撃文庫専用のアカウントでは告知はしている)

 

2014年10月19日に「MAHOUKA FES.2014 魔法科高校の劣等生 パシフィコ横浜編」が開催されたが公式アカウントでの告知は無し(アニメ公式アカウントは1ヶ月前からまめに告知はしているのでまともなほう)

 

電撃文庫のイベントの他にanimejapanのイベントが2014年3月23日(キックオフステージとグッズの展示)、2015年3月22日(ステージは無いがグッズ展示はあった)、2016年3月26日(ステージは無いがグッズ展示はあった)が存在したが、2014年はステージがあるにも関わらずアニメ公式アカウントからの告知は一日前と当日、2015年は告知無し、2016年は当日告知という遅さと少なさ。

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2017年3月26日開催のステージは約3ヶ月前に告知があるがこの一回きりで、ステージ観覧抽選応募権つき入場券〆切2月19日をすぎてもアニメ公式アカウントから他に告知は無かった。(原作公式アカウントからはこれらの告知は一切無し)(ステージの立ち見は可能?)

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○グッズの告知が少ない
アニメ化以降魔法科のグッズが増えて販売されているが公式アカウントでまともに宣伝されたのはオーディオドラマdvdと石田可奈さん描き下ろしの抱き枕カバーぐらいである。
石田可奈さん描き下ろしの抱き枕カバーは2013年に告知された物の他に、2016年12月29日にカーテン魂さんからコミケc91で販売されたものが存在するが、公式からのそちらの告知は一切なかった。(仕組みはよく分からないが公式ブースではないから?)

←2013年の物  2016年の物→

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バレンタインに石田可奈さんがイラストつきチョコを関係者に送っているらしいが、判明しているのは3回でそのうち1回しか公式で公開されていない。(描いていると判明したのは公式アカウントからではなく、コミカライズ担当関係の別のアカウントからである)

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魔法科のイラストが載った石田可奈さんの画集が2016年6月21日に出ているが告知は一切なし。しかも1月26日→2月23日→3月22日→6月7日→6月21日と4回も延期している。

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(ちなみに電撃大王編集部はアニメの設定資料が載った小冊子やコミカライズ担当デザインのグッズをキチンとこまめに宣伝している。)

 
②原作とズレた表現の多発
原作文と挿絵デザインが合っているかの塩梅は読者視聴者によってかわってくるので、この②はとくに個人的な意見です
○原作と微妙に食い違う挿絵

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石田可奈さんの魔法科のデザインに関するあの記事を読んで - メモ用

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○特に目立つメインヒロインのキャラ崩壊
兄を愛し、兄以外に身体を触られるのも嫌だと思っている一途すぎる司波深雪の抱き枕カバーの宣伝文に、「兄の達也ですら見たことがない」という原作表現とズレた表現をしていたりする。

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アニメの描写も。

matome.naver.jp

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2014年12月25日発売のゲーム「魔法科高校の劣等生 Out of Order」の特典ドラマCDでは、原作では彼氏がいるキャラに浮気を疑われるような行動をさせていたり、副音声PVでキャラ崩壊ともとれるような発言をさせている。


 ③さすおに(流石ですお兄様)
ネット上で魔法科を指す言葉「さすおに」は元は司波深雪のセリフ「さすがはお兄様です」からきており、アニメの影響で爆発的に知名度が上がった。

 一部で魔法科の略称として使われているが、魔法科アンチ支援wiki用語/さ行 - 魔法科高校の劣等生アンチ支援wiki Wiki*)にも載っている言葉でもあり、

2枚目はニコニコ大百科から

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魔法科は達也が些細なことでも周りからほめられるだけの中身の無いアニメ」「お兄様が無双するだけの内容の無いアニメ」「魔法科はギャグorギャグとしてなら楽しめる」
などという作品を褒める意味合いは薄く、見下す意味合いが強く含まれる言葉である。
ファンや視聴者読者が使うならまだましも公式が使っていいものでは決して無いものだと私は思っている。
上にも書いた兄以外に体を触られるのは嫌だと思っているブラコンの司波深雪抱き枕カバーの宣伝文に、「達也でさえ見たことがないような」(兄以外にデレるというキャラ崩壊)と書いている2013年の時点で、スタッフの魔法科への認識が少しおかしいのでは?と予感していたが、2014年に魔法科アニメ公式アカウントでの(アンチが作るようなコラ)画像配布で嫌な予感が的中する。

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さすがは公式様です……?:アニメ「魔法科高校の劣等生」がフォロワー4万800人突破記念で配布してる画像がちょっとおかしい - ねとらぼ

もちろんファンからは不評だったが、魔法科をギャグとして見下して楽しむ層がアニメで増えたために、反対意見より悪ふざけに乗ってしまうような人達のほうが目立っていた。(私個人的の印象です)
この頃から魔法科公式の魔法科をギャグのように扱い、「さすおに(流石ですお兄様)」を推すようになってくる。


 声優ですらそういう扱いをするのが当たり前のようになり、イベントで声優が「さすがですお兄様」が作品の代名詞とばかりに言ったり書いたりしている。(さすがはお兄様と言わせあったり、生放送で流石ですお兄様と言ったり、サインに書いたり。)

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 「魔法科高校の劣等生」女性キャスト陣が”さすがはお兄様です”を披露 | アニメ!アニメ! http://animeanime.jp/article/2014/10/06/20409.html

 

2015年の「電撃文庫3000タイトル突破大感謝フェア」では(読者からキャッチコピーを応募する企画)、原作を読んで自ら考えたものでなくtwitterで見た感想を参考にして作ったネタのようなキャッチコピーを採用している。(このアカウントの方は、これ以外に魔法科のツイートを全く書いていない)

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公式の影響か、アニメ関係者や大手アニメ配信サービスも「魔法科の代名詞=さすおに」が当たり前のように勧めてくるようになる。

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2017年1月から始まった再放送では2014年にファンから不評だったコラ画像配布を新たに毎週行い(「さすがはお兄様です」をまた入れてくるあたり狙ってやっているのだろう)、

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再放送エンドカードでコミカライズ担当ですらネタにしている始末

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さらに恐ろしいことに作品を見下す意味合いが一切無いとは言い切れない(私から見ると面白がって悪ふざけに作ったように感じる)視聴者読者が作った二次創作ゲーム「さすがですお兄様」(うしみつバナナ組 4th)とほぼ同じ仕組みの「さすがです!ボタン」(深雪の“さすがです!”ボタン|劇場版 魔法科高校の劣等生)を公式が発表。もはや地獄。

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その二次創作ゲームと公式のゲームをあわせたコラと公式画像

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さすおに=達也を持ち上げることが魔法科の一番の魅力だと思っているのか、2017年夏に公開の映画のキャッチコピーは「司波達也は伝説となる」である。ちなみにSAOは「これはゲーム、そう思っていた」であり、とがったところは無く作品と内容に合ったもの。

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さらに書くとSAO映画公式サイトが放映前にアニメ内容をシンプルにまとめた動画(簡単なキャラ紹介とストーリー解説)を公開しているなか、魔法科公式は達也の活躍したシーン「だけ」をまとめた動画を公開している。この差。

 

 


「さすおに(流石ですお兄様)」という言葉をマイナスなイメージで使っていないという読者視聴者さんもいるだろうし、ギャグでない作品をギャグとして楽しんだり見下したり悪ふざけに乗ったりする楽しみ方が悪いこととは思いません(かなり正直に言うとやめて欲しい)。
ネット(私の観測地点)では後者の意味合いで使う人達がとても多いし、公式が意見の多い方を採用し視聴者読者の求める推し方をすることは正しいのかもしれません。

「さすおに」が魔法科の魅力のひとつでもある、というのは否定できません。

ですが公式が作品を見下す意味合いを多く含む言葉を作品の代名詞とばかりに多用するのは良くないことだと思うのです。

宣伝が少ないばかりでなく、作品を見下す意味合いが強い言葉を平気で作品の売りとして全面に押し出す魔法科公式スタッフは、魔法科に対して不誠実極まりないと思っています。

『魔法科高校の優等生』森夕先生の黒髪ロングの描きかた変移まとめ(既刊七巻まで)

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森夕先生の黒髪ロング描写がすばらしいのでまとめました。

大好物と公言するだけあって試行錯誤とこだわりがすごい。

先駆者?の水星さんの記事がすばらしいので先に貼っときます。

魔法科高校の優等生』 深雪さんの髪が長く見えるのはなぜ? - 水星さん家 http://mercury-c.hateblo.jp/entry/20121028/1351425446

今週の黒ロン:『魔法科高校の優等生』 - 水星さん家 http://mercury-c.hateblo.jp/entry/20130715/1373890906

 

1話~

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前髪上部に途切れ途切れの輪のように四角っぽいツヤがホワイトで描かれている。後ろ髪にも若干ホワイトのツヤがある。長さは腰くらい。もみあげの長さは後ろ髪とほぼ同じ。前髪と毛先はまっすぐパッツンで黒ベタ。

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髪の束の太さを変えクロスさせて細かな髪の動きを描写している。

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毛先まで黒髪ロングを見せようするコマ割りや配置が多い。正面を向いていても毛先が見えるように後ろ髪を広げている。前髪と後ろ髪の横幅が広めで毛量が多い印象。

初期から黒髪ロングを描きたいという情熱が感じられる。

 

3話~

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長さは変わらず腰くらい。ホワイトのツヤの数が少し減り始め、

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小さいコマでも髪全体見せようと後姿を描くことが増えてくる。

もみあげの長さが後ろ髪と同じだったり若干短くなったり安定しなくなってくる。

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俯瞰やローアングルを駆使し髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

6話~

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若干ホワイトのツヤが戻ってくる。全体的に横幅が狭くなり始め、後ろ髪の広がりが初期と比べて少しだけ抑え気味に。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

 10話~

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髪の長さが肩甲骨あたりまで徐々に短くなるが、髪の横幅がせまくなりより自然なロングヘアに見えるようになり、ホワイトのツヤが洗練され美しさが増してくる。

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毛先まで見えるようにキャラをコマからはみ出させるなど髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

14話~

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頭頂部?の輪郭に沿ってにホワイトが入ることが出始める。コマによってはなかったりあったりするので描き方で試行錯誤していたのかもしれない。

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司波深雪の顔立ちやスタイル描写がこの頃から大人びはじめる相乗効果で、「かわいらしい女の子の黒髪ロング」から「大人びた美しい少女の黒髪ロング」へと進化していくのが伝わる。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

17話~

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このあたりから艶やかな黒髪ロングの表現にトーンも使用するようになる。

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 ホワイトのツヤを大きな見せ場で使用し、他の場面ではホワイトのツヤを控えめにしたりと使い分けが見られる。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。

 

22話~

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髪が伸び始める。後ろ髪だけでなく前髪も毛流を意識しはじめたのかまっすぐではなく少し曲線になり始める。もみあげの長さが胸のあたりで安定しはじめる。

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見せ場では黒髪には見えないような薄めのトーンを使ったりと冒険も伺える。

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髪全体を見せようとする構図は相変わらず。(このまず黒髪ロング!って構図ほんと好き)

 

26話~

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前髪の中央辺りから上部をホワイトにする大胆な描写がこのあたりから増えてくる。つむじからの毛流をより細かに描写するためかもしれない。

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ホワイトをトーンに変えたり黒ベタにしたりもしており試行錯誤が伺える。

 

28話~

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初期と似た四角のホワイトのツヤがちょっとだけ出てくる。 

このあたりから他キャラの視点が増え、司波深雪の大きな見せ場以外で黒髪ロング全体を見せる構図の多用が減ってくる。(登場してもバストアップだけだったり毛先まで描かない構図が増えてくる)

 

31話~

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髪がさらに伸び始める。頭身がさらに高くなってきた影響もあってとても長く見える。大きな広がりは抑えられより自然な黒髪ロングに。

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さらに長くなったことで毛先まで見せるのが難しくなったのではと思いきや変わらず見せ場ではしっかり毛先まで魅せている。美しい…。

 

37話~

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このころから黒ベタとトーンを合わせて使うようになってくる。本来色の濃くなる髪の裏側にトーンが使用されていたり、

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前髪と後ろ髪の毛先をトーンにしてカラーでの塗りのように表現していたりと面白い。

 

オマケ、カラーでの描き方

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毛先まで見せようとする構図なのはカラーでも同じ。ハイライトを入れたりぼかしたり毎回塗り方が微妙に違う。毛先を薄くぼかすのは共通。塗りの技術が上がっていくにつれてより美しい黒髪ロングへと進化していっている。青っぽい原作挿絵の配色にとらわれずに黒っぽく塗ろうとしているのが分かる。黒髪ロング設定でありながら黒っぽい配色でないことが多々ある世の中こういった配色は尊ばれるべき。

 

まとめ的な

同じ描き方に留まらず毎話毎話で描き方を変えて試行錯誤し、より良い黒髪ロングを描こうとする情熱が伝わってくる。「魔法科高校の優等生」は黒ロン漫画。

司波深雪は美少女らしくみえる描き分けが必要

司波深雪は「すごい美少女」にみえる描き分けが必要なキャラクターだと主張したいメモ

■理由その1「既刊ほぼ全てに司波深雪の美少女描写が存在する」
2016年現在既刊20巻(ss含む)にほぼ全てに司波深雪がいかに美少女かが描写されている。

stbese.hatenablog.com

唯一8巻のみ本文中にないが、カラーイラスト紹介文に美少女描写が存在する。

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■理由その2「司波深雪がずば抜けた美貌を持つことが物語の伏線になっている」
5巻(p335)に「魔法資質の高い人間ほど骨格が左右対称的になる」という設定がある。『魔法科高校の優等生』五巻では「顔が整っているのは強い魔法師の証」「優秀な魔法師は容姿が良い場合が多い」だとある。

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また、たびたび生身の人間とは思えないと表現される、(5巻171p、5巻231p、5巻335p、7巻298p、10巻170p)

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アニメ雑誌(アニメディア)のインタビューで作者が「人間離れした美少女なのも、パーフェクトな優等生なのも、すべて物語に要求されたもの」と書いており、

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その理由がアニメ後刊行された16巻で
司波深雪は世界を破壊するほど強力な力を持つ達也を抑え込むため、四葉の技術の粋を集めて遺伝子操作で生み出された「完全調整体」であることが判明する。(16巻231p)

つまり15巻までの司波深雪の執拗なまでの美少女描写は16巻への伏線。


 
きちんと描き分けてる優等生と来訪者編コミカライズは原作理解度が高い。