魔法科アニメ2期6話感想
サムネ用
脚本:中本宗応(ライトワークス)
絵コンテ:吉田りさこ
演出:加藤大志
演出助手:羽進 凱
総作画監督:豆塚 隆
作画監督:榊原智次、橋本明日美、島田英明、黒川あゆみ、吉田龍一朗、山崎秀樹
原作10巻126p~251pまで
アバン
・原作ではこのシーンの前に学校で、六対一の優位な状況でパラサイトに後れを取り、リーナを拘束しなかったことで拗ねるエリカの描写がある。
あと、リーナがUSNAの高官たちにパラサイトに感染していないかセクハラを受けるシーンもあったがカット。なくて良かったって意見を結構見ました。私もそう思う。
・2096年1月24日(火)
・原作ではバランス大佐の会話のあとにシルヴィとの会話があるが、アニメでは前後逆にしてますね。
シルヴィだけ帰国なのは彼女が感染した場合情報漏洩の危険性が高いから。
・ここの表情はコミカライズのほうが良い
原作「第一、寝過ごしたのは一昨日だけではりませんか」
コミカライズ「確かに一昨日は寝過ごしましたが」
アニメ「第一、寝過ごしたのは一昨日だけではりませんか」
・階級の差で色が違うらしいです。
・USNA総合参謀本部情報部内部監査局第一副局長ヴァージニア・バランス大佐
なっっっがw
ブリアネイク持ってきたって話はカット…1話内の情報を減らすため?多分来週に出る。
Aパート
・原作ではこのシーンの前に真夜が黒羽貢にパラサイトの宿主をすべて抹殺するよう会話があるがカット。アニメに貢さんの出番はあるのだろうか?黒羽貢は達也の母親の従弟…従弟叔父です。
・2096年1月29日(日)
・「俺が求めるのは、情報の海を漂うパラサイトの本体を、直接攻撃する手立て」
原作の地の分をセリフに変えている。コミカライズと同じ。
・何でしょう深雪さんのこの青いオーラは…ギャグみたいで好きじゃないです。
144pに「殺意のこもった目を向ける」とあるけど魔法が暴発したわけではないはず…なんだろこのオーラ…普通に身を細めて睨むだけで十分なのに…。
今回コミカルなシーンが多いので、全体的バランスをとるためにここもギャグっぽくしたのかなと思ったら、7話でもこの表現出るらしくて困惑してる。監督の趣味かな?
・八雲が深雪さんに睨まれて表情は変わらずに冷汗をかいてるのは原作通りで、アニメはさらに分かりやすいように「ま、まあ…」とセリフにも動揺を出している。
・この妹…とんでもねえ無茶ぶりをしてくる…無茶言うなと言い返せないあたり達也もたいがいだが…。
・比較
真冬にノースリーブ…
冬服が無いのは魔法科世界の衣服技術が向上してるから夏も冬も同じ制服で大丈夫なのは言い訳ができるけど、魔法科世界は60年くらい前に寒冷期が来ていて、肌を露出しない寒冷期ファッションが流行って今もその名残がある設定なので、女子制服がノースリーブなのはおかしいんですよね…。
・テロップとセリフで分かりやすくなってて良いですね。文字と音声で説明されるほうが頭に入る。
魔法科高校生徒が警察に頼らずテロリスト倒したり暗躍してる海外軍人と戦ってたり結構やりたい放題なのを見ると、魔法を使えない人間が魔法師を怖がるのもわかるし、排斥の動きがあっても仕方ないなと思わなくもない…。
・原作ではニュースを見て頭を痛めていたが、アニメでは痛めているそぶりはない。
・原作ではリーナが兄妹に挟み撃ちにされているが、アニメでは兄妹二人で待ち伏せ。
コートのデザインはコミカライズからですね。原作では来てる描写がない。
原作「セイジの称号を持つ幹部が七人」
コミカライズ「セイジの称号を持つ幹部が七人」
アニメ「セイジ、賢者の称号を持つ幹部が七人」
セイジ=賢者とつながりにくい人への配慮ですかね?
・ここ、リーナの髪の毛が歩く動きに合わせて揺れるの細かくて好きなんですが、なぜか深雪さんの髪はあんまり揺れない…。
・ここで映る校舎、学校が近くなってきたって表現か
2期は美術背景綺麗で楽しい。
・リーナの怒っている表情の作画が若干不安定で怖いんですが、怒ったリーナが歩みを止めて達也たちの前に出るアレンジ良いですね。
・このシーンの後に原作では黒羽貢がパラサイトを処分しているシーンがあるがカット。
・2096年2月12日(日)
・原作と比べて会話の内容がガラッと変わっていますね。ここで七賢人の話を原作ではしていない。
USNAと大亜連合が一種の共謀関係で、日本の弱体化を狙っている…みたいな話だったけど、横浜騒乱編の話だしパラサイトに関わり薄いとみて変更したのかな?
原作のココの達也の「妹を、綺麗なだけで頭が空っぽなお人形にしたくなかった」ってとこ、好き。
・3話1話でもやらかしてましたが、この回で服装ミスしてますね。深雪さんは自宅で兄と二人きりの時には露出の多い服を着るが、その他では露出の低い服を着るという設定があるのに、アニメは客人を前に露出の多い恰好をさせてしまっている。
コミカライズでははっきり深雪さんの服装が描かれていないので、1話の私服を使い回したのだろう。
原作に「たいしてお構いもできませんで、の類の謙遜はしなかった。本人は自覚していないが、深雪がもてなしたのだから行き届かぬようなところなどあったはずがない」とあるので、深雪さんがこの場で露出の多い恰好をするのはおかしい。
・デザインはコミカライズから
・藤林さんあざとい
・この深雪さんのギャグっぽい顔はやめて欲しかった
・2096年2月13日(月)
・原作では生徒会メンバーの出番がありましたがアニメではカット
・深雪さんの顔が不安定で怖い。若干顔の右側を上に向けているのに左目が右目より高い位置に描かれていたりとか…
・「嬉しいですか?」がちょっと怖い
・ハートマークw
・魔女かな?
・ここ石田可奈さんっぽいんですが、スタッフクレジットに名前がないので違うのかな…?
・原作ではこのシーンの後に八雲のところで修行するシーンがもう一度ある。
・袋のデザインはコミカライズ寄り。
これは少数派の意見なのは自覚しているんだが、魔法科でこういう露骨な乳揺れはあまり望むところではない。
・1期でもそうでしたが、魔法科世界では教科書とかないから手ぶら登校なんですね。個人的には違和感があって、女子なら小さな手提げバックくらい持参してそうだなと思うので。コミカライズは学校指定のカバン持ってます。
・歩き方がぎこちないほのか。ここ好き。細かい。
10巻183p「緊張に関節が強張った足はもつれ、つまずく物など何もないところで転びそうになる」
コミカライズには転ぶほのかを達也が支える描写がある。
・校舎が見えて決意を固めるほのか。かわいい。
一科と二科では昇降口も校舎も違うので、チョコ渡すチャンスが少ないので焦っている。
・182p「上半身だけ振り返り、目で深雪に感謝を告げる。深雪は小さく笑って頷いた。」
アニメでは「頑張って、ほのか」というセリフが追加されてますね。声が優しくて良い。
・原作ではこの場に美月もいて、さりげなく深雪さんが美月を連れ出してほのかと達也を二人きりにしている。
ここコミカライズを参考にしなくて良かった。美月がチョコ用意してるのに「そうでした、今日はバレンタインデー!」と今日はバレンタインなのを忘れているような言動しているので。
・「校内の密談スポット(告白スポットでも可)として知られるロボ研ガレージ裏手の木陰(ただし特に伝説の類はない)」
・箱の色が原作挿絵と違いますね。バレンタインらしいかわいい赤とピンクに。
・エコーかかってて笑った
・意識が宿ったので瞳にハイライトが入る。分かりやすい。
Bパート
・おかえりレオ
・達也はほのかの気持ちには応えられないので、チョコのお返しにすぐ贈り物をしてほのかの「気持ちを返す」意識をそらしごまかしたこと、しかもそのプレゼントを自分を裏切らない深雪に選ばせて共犯にしたことに自己嫌悪してるんだけど、アニメはカットしているので、ここのレオの「朝から疲れた顔してるな」と微妙に繋がらない。
・デザインはコミカライズから
・幹比古…先週良い感じだったのに…
・レオは身内以外からチョコをもらったのは初めてで箱を物珍しそうに眺めていたと原作にあるけど、アニメは意識してないですね。
ここで達也とレオが美月にお礼を言うのはコミカライズ参考。原作にセリフはない。
・原作では「そんなわけねえだろ」のあとに「ふざけんなよこのアマ」が続くんですがカットされてる。確かここ以外にもエリカを「アマ」って呼ぶシーンをカットしていた。口汚いのもアレなので…いいカットだと思う。
・エリカの会話が始まっても硬直してる幹比古w
・ここの「吉田くん…そうなんですか?」は原作によると美月は無意識に聞いてる。恋を自覚してないんですね…
・コミカライズではエリカに言い訳してますが、アニメは美月に向って話してますね。
・今回全体的にコミカル
・「ジトリと据わった眼差し」と原作にありますが、アニメはちょっと悲しそうな顔つき
・ここすき。達也とレオが目を合わせて笑いあう。友達…。
・原作にはこの後に更衣室でのお色気シーンがあるんだけどカット。挿絵もあって見映えも期待できるお色気シーンをカットとは大胆なことしますね…。
・更衣室カットなのにスバルとエイミィは入れるのか…と疑問に思わなくもない。アニメ勢覚えてますかこの二人を…。
ピョンピョンするエイミィ可愛い。
原作では二人は達也と真由美の会話の途中で入ってくるんだけどアニメでは分けてますね。
コミカライズ「こら、エイミィ騒がない」
アニメ「こら、エイミィ走らない」
真冬でも袖を腕まくりしてるのかスバル…。
・201p「お弁当箱ほどもある厚紙の化粧箱いっぱいに詰められた手作りの粒チョコレート」
ハート型なのはアニメアレンジですね。愛が重い。後ろにリーナがいるのはコミカライズからか。
・「リボンのかかった赤い箱」
・比較
・はんぞーくんなりの強がりなんだろうけど、水飲んでる時点でアウトよな。
達也にあげるチョコだけ苦くするのも可能だったろうに…はんぞーくんはとばっちりである…
・かなりギャグに寄せてきましたねここ。黒いオーラがすごい自己主張してる。
・アニメ「これは…コーヒーですか?」
原作「チョッと臭いが…誰かコーヒーを溢したんでしょうか」
直接的な言い方になってますね。
・210p「手に持った感じで、市販のチョコの五倍以上の重量がある」
SEまで重そうw
・ずっと黒いモヤ出てて笑うw
・ここで端末いじってるのは空き部屋を押さえるため。もう生徒会長ではないただの生徒にはできないことだけど、真由美さんならまかり通っちゃう。
・カップの持ち方が綺麗。二人とも姿勢が良くて良き。
・「共有感応知覚能力」の話はカットしないんだ…とちょっと意外。パラサイトの解説部分は極力カットしないようにしてる印象を受けますね。ありがたい。
ここの会話、あ~学生なんだ~って感じで何気に好き。たしか真由美さんは推薦でも魔法大学に行ける(生徒会長だったので有利)けど、推薦枠を他の人に譲って一般で実力で挑むつもりなんですよね。
・
真由美と達也の顔が交互にアップになる表現とか、仕草とかコミカライズそのままですね。あとなんだこのBGM(私はあと何回BGMに突っ込みをいれることになるんだろう…)
私の思う良いBGMは、普通に見ていたら気が付かない=映像とマッチしているから気が付かれない、注意深く聞いている人が気づいて良いなって思うものだと思うので、こういう自己主張激しいのは映像と喧嘩してるみたいで好きじゃないんですよね。
・ここの空き部屋に入ったときに「紅茶でいい?」「いえお構いなく」「女に恥をかかせないの」って会話があるんですけど、「女が飲み物を用意するのがマナー」みたいな封建的というか古臭い考えを真由美さんが持ってて面白いんですよね。魔法科って近未来だけど、魔法師界隈は考えが一部一昔前に戻ってる感じなんですよ。
・真由美さんは七草の長女なので(加えて魔法師は早婚が求められている)、昔からお見合いばかりさせられていて恋愛に冷めていて、相手が自分に本気かどうかついつい意地悪をして試すような真似をしてしまうそうな。
・このシーンの後にほのかが真由美さんに嫉妬して不安になって、それがピクシーに宿ったパラサイトの覚醒を促すシーンがあったけど、カット。
・チョコが入った袋の配色が微妙に異なる。
・原作では自宅についてからチョコを預かっていますが、アニメでは真由美先輩のチョコで口にダメージを受けいている(主に精神的に、だろう)達也を心配してチョコを預かる形に変更になってますね。
・ここもうちょっと優しく抱き寄せてほしかったですね。顔の描き方もなんか…うん…美人に見えない…
・原作曰くこれがこの兄妹の「お手軽な口封じ」らしいですが、こんなことする兄妹はキミたちだけだよと突っ込み入れても入れ足りない。
ここ、達也が「たいしたことじゃない」と無言で目で伝えて、それを察した深雪さんが安心して達也に身を寄せる流れ、良い。アイコンタクトする司波兄妹はたくさん接種したい。
。ここの達也の視線に気が付いたUSNA軍のモニターの彼は間違いなく優秀。些細な変化に気が付き警戒を怠らないオペレーターの鑑。誰か彼を誉めてあげて欲しい。
・達也の視線には気が付かないが、リーナの変化には気が付くバランス大佐。それだけリーナは顔に出やすいんですかね。
・原作ではこの後にエリカと修次の会話がある。達也が国防軍に監視されていて、修次に達也の監視と護衛の非公式の命令を受けたことをエリカに伝えている。多分来週に出る?かな?
・料理の作画が綺麗
深雪さんが達也のチョコを預かったのは、自分がチョコづくしの料理を提供するからだったんですね。
・246p「パフスリーブのブラウスに、胸元が編み上げになったジャンパースカート、フリルたっぷりのエプロン。つまりチロリアンドレス・スタイルだった」
デザインはコミカライズから。裾まで綺麗に再現されてますね。かわいい。深雪さんは寒色のイメージが強いですが、赤も似合いますね。原作挿絵はチロリアンに見えないと不評だったのでこれが正解でしょう。
・思ったよりフラフラ動かしてますね。
ブランデーは少量で、深雪さんはあまり食べていないから、気合い入れすぎた気疲れと雰囲気で酔ってるんですよね。
・比較
・ここ感想で「今頃恋心自覚したのか」みたいな感想見かけて疑問だったんだが、最後の深雪さんが「本音がバレなくて良かった(本当は知って欲しい)」って顔じゃなくて、顔を赤らめて「私…お兄様のこと異性として好きだったんだ…」みたいなようやく自覚したみたいな顔してるからだと見直して分かりました。モノローグカットするなら表情で表現しないとまずいと思うんですが…。なぜ衣装や仕草はここコミカライズを参考にするのに肝心な表情は参考にしないのか謎だ。
Cパート
・このシーン、原作では兄妹の自宅シーンの前に入ってるので入れ替えてますね。
・アニメはバッグがないのでチョコはコートのポケットに。
デザインコミカライズから。
・エレベーターの音でハッと切り替わるの良いですね。
・モノローグがセリフになっている。ここ動きが可愛い。
「嫌みな女たらしのシスコン」wwww
・リーナが気配に気が付くのは、原作では部屋に入ったあとですが、アニメは入る前に気が付いてますね。リーナは知覚系統があまり得意ではないのです。
まとめ
★☆☆☆☆
・ギャグ要素が強すぎる。過剰なエフェクト、おかしなBGM。私の魔法科のイメージと一致しない。
・左右の眼の大きさや高さ、口が片方に上がっていたり、顔の作画がところどころ不安定。美人度が低い。
・3話なみのコミカライズの真似しすぎっぷり。相対的に3話の評価が上がった。
・尺の都合上仕方ないとはいえ、モノローグをカットしまくるので伝わりにくくなっているところがある。
コミカライズの出来が良いので真似をするのは良いことなんですが、そのまま真似するだけでアニメ化なりの工夫がなければ、そこから出た結果はコミカライズの功績であってアニメ化の功績ではないと思うんですね。私がコミカライズそのままの回の評価が低いのはそういう理由です。
・深雪さんまとめ